book 喜国雅彦, 本棚探偵の回想 本棚探偵の冒険の続編。相変わらずの古本バカ (褒め言葉) っぷりが愛らしい。また、探偵小説トレカの作成、独自の文庫全集のデザインといった、漫画家ならではの技能を生かしたネタも面白い。次回作の本棚探偵の帰還 (?) も楽しみ。 2008-04-16 book
book 山形浩生, 要するに 山形浩生氏の雑文集。山形道場の連載を中心に、ケーザイのネタが多めなのが嬉しい。"世の中講座" の企業の仕組みなどは、今となっては世間の合意を得ている内容かと思うが、それを2000年前後に読みやすい形で (まさに "要するに" という内容!) 世に出していたのは素晴らしい。 2008-03-13 book
book 北尾トロ, ぶらぶらヂンヂン古書の旅 ただただ全国の古書店をまわるだけのユルい旅行記なのだけれど、著者の古書へのこだわりや古書店への思いやりが伝わってきて和める作品。私は最近はサラリーマンをしているのとネットで古書が買えるようになったのとで古書店巡りはご無沙汰しているが、その楽しさを思い出させてくれる。 2008-02-09 book
book 村上春樹, 走ることについて語るときに僕の語ること すごく久しぶりに村上春樹の本を読んだ。「ダンス・ダンス・ダンス」を執筆する頃から走り続けているランナーであることはファンの間では有名だと思うが、その走ることにフォーカスした書き下ろしのメモワール。走ることが、小説にどのような影響を与えてきたのかが垣間見える。 2008-01-03 book
book ブルボン小林, ぐっとくる題名 題名をつけるための実用的なテクニックを期待するとアレだが、エッセイとしては充分に楽しめる。ブルボン小林らしい軽快な文章でサクサク読める。 2007-12-03 book
book 降籏学, 草野球をとことん楽しむ そのタイトル通り、草野球の楽しさをポジティブにつづった本。雑多なエピソードを並べただけだが、同じ野球好きとして共感できる部分は多い。 2007-11-13 book
book 安田均, ゲームを斬る! 最近のアナログゲームに対するエッセイ・評論集。1990年代から注目を集めているドイツ製のボードゲーム、同じく1990年代に生まれた怪物TCG、そして連綿と続くRPGまで。幅広い知識を誇る著者ならではの的確な批評が見事。アナログゲームが欲しいけどどれを買ったらいいのか、という人にもお勧めできる。 2007-09-27 book
book ブルボン小林, ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ PS WORLDのハイパーコラムステーションに連載していた "俺が本当のゲーム脳" や、CONTINUE連載の表題作などをまとめたもの。飛び飛びで読んでいたので、まとめて読み返せるのはうれしい。世代が近いせいか、非常に共感できる内容。また、作家の視点から見たゲーム論、特に時折見せる物語性への厳しい評価がすばらしい。 2007-09-15 book
book デイジー・ウェイドマン, 幾島幸子(訳), ハーバードからの贈り物 ハーバード・ビジネススクールの学期最後の授業では、伝統的に教授自身の経験に基づいたアドバイスを与えるという風習があるらしい。そんな教授陣のトーク15本をまとめた本なのだが、これがそこらのビジネス本より遙かに面白い。リーダーシップ教育のエキスパートであるだけでなく、一流のビジネスマンであり、さらに充実したプライベートを持つ教授陣のエピソードからは、いわゆる教科書的なアドバイスではなく、血の通ったメッセージが伝わってくる。おすすめ。 2006-12-31 book