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黒川伊保子, 恋するコンピュータ

AI屋さんのエッセイのようなもの。 技術書ではないのであまり厳密な説明を期待してはいけないのだろうが、それにしても理論の飛躍や強引な推論が多い気がする。そこさえ目を瞑れば、読み物としてはおもしろい。
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カート・ヴォネガット, 金原瑞人(訳), 国のない男

実はヴォネガットの本を読むのはほぼ初めて。 爆笑問題の太田光が大絶賛の帯を書いているのが納得できる、そんな本だった。
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黒田龍之助, 世界の言語入門

世界の多様な言語のカタログなのだが、いわゆる百科事典的な記述ではなくエッセイ形式。 各言語が見開き2ページで、全90言語が50音順に並ぶ。著者の専門とするスラヴ系の言語以外では言語名以外は何も知らないところから無理矢理捻り出したと感じられるようなものもあるが、言語学の素人が眺める分には面白い。
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コンラート・ローレンツ(著), 日高敏隆(訳), ソロモンの指環 動物行動学入門

もはや古典とも言える動物行動学の入門書。 エッセイ形式なので非常に読みやすい。動物たちに翻弄される様子がユーモラスに書かれており、ローレンツ先生のお茶目なお人柄が伝わってくる。
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村上春樹, シドニー! (1) (2)

今更ながら読んでみる。 村上さんらしい、ちょっと一歩引いた感じのシドニーオリンピック訪問記。ただのオリンピックの実況中継ではなく、オーストラリアの歴史やユーモアたっぷりのコアラ達の観察など盛りだくさんの内容。 オリンピック部分は、マラソンランナー・犬伏孝行に踏み込んでいくところが実に興味深い。シドニーでは残念な結果に終わってしまったのは事実だが、その背景には様々な思いがある。
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せきしろ, 去年ルノアールで

とにかく無気力なユルいエッセイ。 舞台のルノアールから一歩も出ることなく、どうでもいい妄想が延々と続く。読んでも何のためにもならないが、それがいいところ。移動時間に頭を使わずに楽しみたいときには最適な一冊。
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コリン・ジョイス(著), 谷岡健彦(訳), 「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート

日本在住の英紙記者による日本案内。 目新しい企画ではないが、やはり安定して面白いネタ。概ね日本に好意的な内容なので、気軽に読むのには良い。
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谷岡一郎, SFはこれを読め!

久しぶりに見た谷岡先生の新刊は予想外のSFガイド。 おそらく仕事ではなく趣味で書いている本と思われ、SFへの熱い思いがダイレクトに伝わってくる。横山えいじ先生の挿し絵も嬉しい。
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喜国雅彦, 本棚探偵の回想

本棚探偵の冒険の続編。 相変わらずの古本バカ (褒め言葉) っぷりが愛らしい。また、探偵小説トレカの作成、独自の文庫全集のデザインといった、漫画家ならではの技能を生かしたネタも面白い。 次回作の本棚探偵の帰還 (?) も楽しみ。
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喜国雅彦, 本棚探偵の冒険

喜国さんの作品はの頃から読んでいたが、古本マニアであることは初めて知った。 全編から古本への愛がにじみでている一冊。も読もう。