food

comic

南信長, マンガの食卓

古今東西のマンガ作品を "食" のテーマで括ってまとめたもの。もちろん、単行本一冊ですべての食マンガを網羅することはできないのだが、主要な食マンガの流れはきちんと押さえられている。巻末には作品索引がつけられているのも嬉しい。
comic

久住昌之(原作), 土山しげる(画), 漫画版 野武士のグルメ

野武士のグルメをマンガ化したもの。面白いことは面白いのだけれど、原作に忠実な構成であまり土山しげるらしさが感じられないのがやや残念か。
book

間口一就, バーの主人がこっそり教える味なつまみ

そのタイトル通りのおつまみレシピ集。本当に切るだけ混ぜるだけの簡単レシピが中心ながら、その取り合わせの妙が素晴らしい。残念なのは、あくまでおつまみ向けでおかずにはならなそうなものが多いことや、あまり普通の家庭に常備していない食材が多いことか。
comic

影山直美, 湘南 いそいそ家飲み日記

家飲みをテーマにしたエッセイコミック。マンガとしてみると特にパンチの効いたネタがあるわけでもなくやや退屈だが、日々のレシピには役に立ちそうなものも多い。
book

斉須政雄, フレンチ十皿の料理 名人シェフの厳選メニュー

有名シェフの自伝のようなもの。ところどころフランス贔屓が過ぎるように思うがそこに目をつむればフランスの名店の内情も伝わってくる良書。レシピは自宅で再現するにはやや敷居が高いか。
comic

須賀原洋行, 実在ゲキウマ地酒日記 (1)

地酒バカによるエッセイ漫画。ただ地酒とつまみを紹介するだけの作品なのだけれど、異常なまでの地酒愛が感じられて読んでいる方も嬉しくなる。
book

大山倍達, 強くなれ! わが肉体改造論

あのマス大山が語る身体鍛錬法。食に関する話題が占める割合が大きいが、素朴な自然食信仰であり、あまり科学的な裏付けはない。単純な事実誤認 (カール・ルイスがロサンゼルス・オリンピックの三段跳びで優勝した、など) も見られるので、編集にもう少し仕事をして欲しかったと思う。精神論的な部分には共感できる部分もあるので、そちらを中心に楽しむのが良いかもしれない。
comic

蒔野靖弘, 蒔野靖弘の世界のてきとー料理ショー

COMICリュウの連載に加筆してまとめたもの。地方に居ながら世界の料理を作るという企画は悪くないのだが、あまりにも低予算過ぎて活かしきれていない感がある。レシピ自体は実用的で悪くない。
book

石毛直道(監修), 吉田集而(責任編集), 講座 食の文化 第1巻 人類の食文化

味の素食の文化センターの設立10週年を記念して企画されたシリーズの一冊目。人類の食文化という非常に大きく野心的なテーマを掲げており、地理や歴史はもちろんのこと、考古学から言語学まで様々な方面から仁るの食文化を捉えている。著者陣も非常に豪華で、その道を代表する面々ばかり。気軽に手に取る種類の本ではないが、食に興味がある方はぜひ一読して欲しい。食を捉える視点が広がることは保証できる。
book

村上宣寛, 野宿大全 究極のアウトドアへの招待

登山以外にツーリング等も含めた野宿の総合解説。極端な軽量化を目指しているわけではないので、ウルトラライトを狙う人に役立つノウハウは少ないかもしれない。多用な製品を自腹購入して実地で使用しているので、そのレポートとしては優れている。評価がやや独善的な点は好みが分かれるところか。また、宿泊地の選定にあたっては違法と思われる記述もあるので注意が必要。