food

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大崎裕史, 日本ラーメン秘史

秘史というほど秘密の内容が含まれているわけではないが、ラーメンの (短い) 歴史を俯瞰するには良い本。あくまで広く浅くの新書なので、話のネタ程度に。
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岩村暢子, 家族の勝手でしょ! 写真274枚で見る食卓の喜劇

現代の食卓の実態を調査する "食DRIVE" の成果をまとめたもの。対象が対象だけに定性評価の手法を用いているのは問題ない。実験参加者に一週間分の食卓を撮影してもらい、その前後に質問紙調査とインタビューを行う方法も問題ない。問題は、その後の定性分析の過程が全く示されていないこと。そのために、著者が読者受けしそうな見出しを考え、それに合った都合の良い結果だけを抜き出している印象が拭えない。もちろん、きちんとした定性分析によって見出しとなる要素を抽出している可能性もあるのだが、本...
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竹ノ内ひとみ, のれんをくぐりましょ。 (新訂版)

神楽坂の小料理屋の現役アルバイト店員である著者によるエッセイマンガ。なかなか一見では敷居の高い小料理屋の内情はやっぱり面白い。所々に入る神楽坂 (花街) の小ネタも楽しい。
comic

坂戸佐兵衛(原作), 旅井とり(作画), めしばな刑事タチバナ (5)

5巻になってもその勢いは衰えず。今回はほか弁がメインテーマだが、他の小ネタも充実。コロッケそばへの熱い想いは素直に共感できる。
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久住昌之(著), 和泉晴紀(画), 昼のセント酒

昼間から銭湯に入って近所のお店で一杯、という久住昌之の日常エッセイ。いつも通りのユルい雰囲気が心地よい。
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高木仁三郎, 渡辺美紀子, 食卓にあがった放射能

チェルノブイリ直後に出版されたを福島後に新装版として再販したもの。高木仁三郎が故人となっていることもあり、加筆修正は特に無し。まだ異国での事故であったチェルノブイリが目の前の問題であり、輸入食品をどう扱っていくべきかが主題となっている。とはいえ、放射線の人体への影響などに関する記述は大きく変化するものでもないので、十分に参考になる。トンデモ度も低く、福島後に校正もそこそこに緊急出版された本を読むくらいならばこちらの方がおすすめ。後半には日本で原発事故が起きた際のシミュレーショ...
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奥窪優木, 川満衡, 陣恵運, 中宮崇, 野田雅也, 野村旗守, 三浦小太郎, 宮島理, 山村明義, ヤバい中国人

いつもの別冊宝島のノリで出処不詳の情報も多々あるが、それでもこのテーマに関しては大手マスコミよりもマトモに見える。扱っているテーマは幅広く、中国の怪しい食材に始まり、その国民性を表すようなエピソードの数々、チベット問題、国費留学生問題など、中国の負の面はひと通り網羅されている印象。
book

譚ろ美, 中華料理四千年

中華料理エッセイ集。とはいえ、歴史も含めて背景知識のきちんとしている著者なので、単にこんなものを食べましたで終わらずにその料理の歴史背景まできちんと踏み込んでくれる。肝心の料理の描写も、きちんと料理への愛が感じられるもの。トリビア的な知識も満載で、読み物としても面白い。ところどころ日本語が固いのはご愛敬。
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安西洋之, 中林鉄太郎, 「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力

ローカリゼーションの重要性を説くビジネス書。前半はマルちゃん (東洋水産) 、キッコーマン、TOTOといった成功事例分析が中心。それぞれのエピソードは読み物としては面白いが、失敗事例との比較が不十分なので、説得力が不十分。後半はもう少し高い視点を目指しているものの、成功事例から適当にそれらしい要素をチェックポイントとして抜き出した様にしか見えず、普遍的な知識となっていない。
product

サーモス 真空断熱タンブラー JCY-400

普段自宅の机で常用していたグラスを割ってしまったので新しいものを探していたが、探しに行った店頭で一目惚れ。デザインはもちろん、機能性にも惹かれた。要するに上の開いた魔法瓶なので、保温効果は抜群。それに加えて嬉しいのが、夏場に冷たい飲み物を入れても結露を気にしなくて良いこと。コースターが不要になる。また、熱い飲み物を入れても机の材質を気にせずに直置きできるのも嬉しい。