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Palo Alto周辺の日本食材事情

米国に来てから食生活が欧米化しているが、たまには日本食が食べたくなる。そんなわけで、色々と日本食材を買っているので、入手方法のメモ。普通のスーパー (具体的には近所のSafewayなど) にもアジア食材のコーナーがあることが多く、そこで簡単に手に入るものが結構ある。米日本よりも安い。ただし中粒種 (calrose rice) が主流なので、最初は少量だけ買って味を見てみるのが良いだろう。短粒種はかなり割高リゾットや炒飯にしてみると、むしろ日本の米よりもcalrose rice...
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青木敦子, 調味料を使うのがおもしろくなる本

調味料を網羅的に扱っているわけではなく、著者の好みの調味料だけを取り上げて関連レシピを紹介しているので、常に手元に置いておくようなハンドブックを期待してはいけない。調味料の歴史や栄養の蘊蓄は、どこからか引き写してきたような内容だが、レシピのネタ本や軽い読み物としては及第点。
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高橋久仁子, フードファディズム メディアに惑わされない食生活

フードファディズム批判本。内容は概ね真っ当だが、食料自給率を無批判に取り上げている箇所が見られたり、本論との関係が薄い男女共同参画に丸々一章を割いていたりするのは疑問。
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玉村豊男, 世界の野菜を旅する

野菜の歴史書でもあり、エッセイでもあり、旅行記でもある不思議な本。著者の教養がそこかしこから滲み出ており、とにかく知的興味をかき立てられる。
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亜樹直(作), オキモト・シュウ(画), 神の雫

ワイン蘊蓄マンガ。とりあえず知人からいただいた10巻までをまとめ読み。ワインの入門書としては良いかも知れないが、マンガとしてはストーリーのご都合のためだけの各種設定がアレすぎて登場人物に感情移入できる余地がない。ワインの表現もややクドい。
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中祥人, パスタの王国

1巻完結の作品に色々と詰め込みすぎて消化不良。もう少しページに余裕のある長期連載だったらと惜しまれる。
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水島弘史, 今日からおいしくなる洋食のシンプルルール

いわゆる普通の料理本と一線を画しているのは、ただのレシピブックではなく全ての料理の共通する基礎をきっちりと押さえているところ。扱っているのは、火加減、塩加減、切り方の3つの基礎的なルールだけだが、今までその基礎がいかに出来ていなかったかを思い知らされた。自己流でそこそこ料理ができていると思っている人にこそぜひ一度読んで欲しい。
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野中柊, きらめくジャンクフード

キャッチーなタイトルの本をもらったので読んでみたが、中身がスカスカだった。食の専門家ではない様なので、身の回りの体験談ばかりになるのは仕方ないとは思うが、それでいてエッセイとしてちっとも面白くないのはどういうことか。
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松永和紀, 食の安全と環境 「気分のエコ」にはだまされない (シリーズ 地球と人間の環境を考える11)

声の大きい人たちがばらまいてきた食に関する "定説" を科学的な目できちんと検証している姿勢が素晴らしい。本書は食だけではなく環境をもテーマとしているため、巷でよく語られるエコロジーな定説の数々を取り上げている。これらを称して "気分のエコ" とはよく言ったもの。具体的には、地産地消 (フードマイレージ) 、食品リサイクル、有機農業など、一見してエコロジーに見え無批判に賛同されてしまう種類の "気分のエコ" がきちんと検証されている。著者のblogもおすすめ。
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玉村豊男, 料理の四面体

長らく絶版となっていたが、この度めでたく文庫で復活した。タイトルにもなっている "料理の四面体" とは、ありとあらゆる料理をたった一つの四面体の表面にマッピングしてしまおうという試みのこと。こういったメタな料理論というのは類書があまりなく実に新鮮。しかしながら、それで既存の料理を分類できるということと、実際にそれを活用して創作するということの間には大きな溝がある気がする。