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中野京子, 怖い絵 (1) (2)

たまには売れ筋の本も読んでみる。主に16世紀以降の西洋絵画の背景を紹介することで、その隠れた怖さというものを紹介する試み。"恐い" といっていいのかどうかわからないものも混ざっているが、読み物としては文句なく面白い。素人の読者を想定した解説文なので、いわゆる絵画の見方がわからなくても大丈夫。今まであまり絵画に興味のなかった方の入門書としてもおすすめ。
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紀田順一郎, 東京の下層社会

ほんの少し前、昭和戦前頃の東京の極貧階層がどのような生活をしていたのか。東京三大スラム、残飯生活、もらい子殺し、搾取される娼妓達、製糸工場の女工のタコ部屋など、読むだけで気分が悪くなる内容。しかし、これが高々100年前の現実なのだ。極貧階層の生活だけではなく、当時の福祉政策のお粗末さについても十分な記述があり、よく理解できる。おすすめ。
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安岡孝一, 安岡素子, キーボード配列QWERTYの謎

恥ずかしながら、私も本書を読むまでは「タイプライターのアームが絡むのを防ぐために、打ちにくいQWERTY配列が作られた」という俗説を信じていた。本書は、タイプライターやテレタイプの歴史を丹念に追いかけることで、その俗説が誤りであることを示してくれる。また、その誤りを正すだけにとどまらず、件の俗説がどのように生まれ、一人歩きしてきたかについても徹底した調査を行っているのが興味深い。圧巻なのはその参考文献の量。500件近くの文献を調べ上げた労力には素直に脱帽させられる。キーボード...
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根本敬, 湯浅学, 船橋英雄, 豪定本 ザ・ディープ・コリア

1994年刊のに、日韓ワールドカップを控えた2002年頃の韓国に関する記事を加えたもの。579ページのボリュームは読み応え充分。定本ディープ・コリアの部分が圧倒的に面白い。ケンチャナヨ (気にすんな) 精神を体現したレイアウトはさすがにアレだが、当時の韓国の空気が嫌というほど伝わってくる。
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小室直樹, 経済学をめぐる巨匠たち

経 Keiに連載していた "経済思想ゼミナール" をまとめたもの。ロック、スミス、リカード、ケインズといった経済学の巨人達の業績を追うことで、経済学の大きな流れをつかむことが出来る。本書では、経済学の世界を古典派とケインズ派の対立とみなし、さらにその差はセイの法則が成立するか否かであると看破している。いつも軽快な、それでいて本質をズバリとつく小室先生の語り口も健在。おすすめ。
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山田邦紀, 明治時代の人生相談 100年前の日本人は何を悩んでいたか

明治時代の新聞や雑誌の人生相談欄を抜き出したもの。あまり堅苦しくなく、また著者のコメントや注記も適切で、サクサク読める。当時の風俗が感じられる相談をうまく拾っており、実に興味深い。
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鄭大均, 在日・強制連行の神話

いわゆる強制連行の実像に迫る本。本書で取り上げられる多くの文献や証言は、在日一世の多くがチャンスを求めてもしくは教育を受けに自らの意志で日本に渡ってきたことを示している。また、強制連行の神話がどのように広がってきたかについてもきちんと踏み込んでいるのが素晴らしい。
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中村秀樹, 本当の潜水艦の戦い方 優れた用兵者が操る特異な艦種

元海上自衛隊潜水艦長の著作だけあって、現在の海上自衛隊の状況がよく伝わってくる。3章の第二次世界大戦における日本海軍潜水艦作戦に多くのページを割いているのが特徴的で、海軍時代から続く潜水艦運用の問題点が浮き彫りになっている。このあたりは興味がないと少々退屈になりがちなところではあるが、他の戦史本よりははるかに読みやすくまとめている。
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ファミ通DC編集部, セガ・コンシューマー・ヒストリー

SG-1000からドリームキャストまでの、セガの家庭用ゲーム機器をまとめたもの。中の人のインタビューも多く、当時の時代背景や、セガの社風も伺える。
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熱血!! コロコロ伝説 vol.5 1985-1986

vol.4 1983-1984に続いて購入。このころが私的黄金時代。Moo. 念平先生の作品は大人になった今でも楽しめる。「あまいぞ! 男吾」に加えて「太陽犬ゼロ」も収録されているのが嬉しい。あとは「山奥妖怪小学校」があれば完璧だった (増刊号の方だけど)このころのあすかあきお先生は良かったなぜ「獅子王伝」が収録されないのか理解に苦しむ当時の高橋名人は神だった今改めて読む「ファミコンロッキー」はファンキー過ぎる。すばらしい