book マネー・ヘッタ・チャン, ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話 最近のマネーに関わるニュースを童話風に。 ネタ自体はそこそこ情報リテラシの高い人にとってはあまり新しいものではないが、一気に読ませてしまう文章のセンスはなかなかのもの。 著者のblogもおすすめ。 2010-02-27 book
book 北尾トロ, ぼくはオンライン古本屋のおやじさん オンライン古本屋・杉並北尾堂の運営記。 の文庫版なので、インターネット関連の記述はさすがに古すぎて実用には厳しい。また、ある意味ユルさを売りにしたビジネスの立ち上げ方なので、昨今のちょっと世知辛い古本流通の世界では、同じ様な趣味的な古本屋を立ち上げるのは難しいだろうと感じる。 読み物としては楽しめる。 2009-12-23 book
book 西成活裕, 渋滞学 車、人、蟻、インターネットなど、様々な対象を "渋滞" というキーワードで横断したもの。 待ち行列だけでは分からない世界がみられるのは興味深い。また、理論だけではなくASEP (Asymmetric Simple Exclusion Process) などを用いたモデル化にも触れられているので、この分野の研究の第一歩としてもおすすめできる。 2009-08-04 book
game ドラゴンクエストIX 星空の守り人 所用の帰りに立ち寄ったビックカメラで普通に売っていたので、日本人の義務として買ってみる。5,380円+10%還元。 色々と評判が芳しくない様ではあるが、最初の1~2時間ほどを遊んだ範囲では、そこまで酷評されるほどとも思えない。問題は最後まで遊びきる時間を確保できるかだが、DSならば何とかなるか。 2009-07-11 game
diary Becky! 2.50 Becky! 2.50が公開された。2.50というキリの良い数字ということで (?) 、比較的多数の機能追加が行われた。 私の常用しているIMAP環境ではクエリー検索の全文検索が遅くて使いにくいので、インデックス検索が少しだけ強化されたのが何よりも嬉しい。特に、見出し検索の対象に Cc: が加えられる様になったのが助かる。"全員に返信" を行っていると、検索したいアドレスが To: に入っているか Cc: に入っているかをあまり意識しないので。 また、同じくクエリー検索の新機... 2009-02-11 diary
diary ベースボーロジー第10号 原稿募集 以前、野球文化學會の論文集 "ベースボーロジー" を購入したが、そこから原稿募集の案内が届いた。電子メールではなく、日本郵便メールで届いたのが少しびっくり。 また、"野球出版・報道文化賞" 及び "野球放送・映像文化賞" の推薦以来も同封されていた。今年はセイバーメトリクス寄りの本を色々と読んでいたのだが、思い返してみても推薦できそうな本が一つもないのが残念。 2008-12-07 diary
book 池田信夫, ハイエク 知識社会の自由主義 ハイエクの入門書。専門外の人間がいきなりハイエク全集を読むのはかなり厳しいのでありがたい。 今まではハイエクを行き過ぎた自由主義者であるいわゆるリバタリアンだという理解しかなかったが、それが生まれた時代背景と、その背後にある自由主義的な考えと保守主義的な考えとの双方がはじめて繋がった。 後半は池田信夫blogでも度々取り上げられている知的財産権や電波割当の問題に繋がる。このblogを読む人ならば本書も読んでおいた方が良いだろう。 2008-11-27 book
diary Miyoshino-shrine 近所のcache、Miyoshino-shrineをさらいに行ってみる。場所は、わらべうた "通りゃんせ" の舞台とされている三芳野神社。 いわゆる観光地や繁華街とは離れているため、徒歩圏内でありながらあまり行ったことのない場所だったが、これが意外な猫スポット。絵を描きながら餌付けをしているらしい老夫婦がいるためか。 cacheの難易度は低く、10分ほどの捜索で簡単に発見できた。 2008-11-24 diary
book イアン・エアーズ, 山形浩生, その数学が戦略を決める データマイニングを元にした "絶対計算" が現在どのように使われているのかという事例が多数。ワインの値段の予測に始まり、野球選手の評価、病気の診断、教育手法毎の効果測定、映画のヒット予測、などなど。多くの分野で専門家を凌ぐ絶対計算が可能であることが次々と示されるのは実に爽快。 しかしながら、これらを実際に活用するには大きな壁があることも事実だろう。本書中の以下の文章がそれを端的に表している。 人々は自分の専門領域以外でなら絶対計算利用に抵抗がない また、すでにあるデータの分析... 2008-11-16 book
book 松永和紀, メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 特に食に関する話題を中心としたメディアリテラシー本で、食卓の安全学の続編的な内容。類書に比べてあまり目新しい視点はないが、毒性学の基本 (用量依存性) 、添加物の安全性、オーガニック食品のリスク (天然農薬) 、伝統食の過剰な美化など、マスメディアの報道で誤解されがちな内容がよくまとまっている。 また、本書中で紹介されている食品安全情報blogも必読。 2008-10-01 book