book 鷲田小彌太, 大学教授になる方法 実践篇 大学教授になる方法の続編。あとがきにも述べられているように、今回はユーモアは控えめ。特に第2部の "大学教授になる方法・レッスン2" は、大学教授になるために必要な事項 (時間・金・体力) や研究業績の作り方など実践的な内容が多い。ただし、前作同様に理工系では少々事情が異なると思われる点もあるため注意が必要。 2021-07-09 book
book 長崎寛人, 脱・老後破産マニュアル 40代50代から準備する合理的なマネープラン 老後資金について考えたことがない人が一通りの知識を得るのには良い本。表面的な説明が中心であるものの、年金、保険、医療費、介護など、必要事項は一通り押さえられている。 2021-07-01 book
book 鷲田小彌太, 大学教授になる方法 ユーモアあふれる文体からネタ本かと思いきや、意外に実用的な内容。書かれたのはバブル末期の1991年、もちろん国立大学改革など議論にも上っておらずポスドク問題も顕在化していない頃なので、まだ大学教授がおおらかな職業であった時代を感じる。また事例が人文系に偏っており、理工系は事情が異なるようにも思う。それでも大学教授という職業をモラトリアムという視点から見つめるというのは新鮮であり、今でもそれを志向する人は読む価値がある。大学教授の給与などが包み隠さず書かれているのも良い。 2021-03-01 book
comic 吉本浩二, 定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ (2) ついにあのステーション・バー村田が登場。ネットではこの怪人のインパクトばかりが喧伝されているが、こづかい0円男や書斎を失い車で過ごす夫など他の登場人物もなかなか。1巻からの異常なポジティブさも健在 2021-02-27 comic
book 橘玲, 人生は攻略できる 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法や幸福の「資本」論を若い読者向けに焼き直したもの。人生の攻略ときいて最初に思い浮かぶお金や仕事の話を中心に、現代の進化論に基づく幸福になるための情報がコンパクトに詰め込まれている。すでに氏の著作を読んでいる読者には目新しい情報が少ないかもしれないが、初めて手に取る読者の一冊目としてはお勧めできる。 2021-02-25 book
book 田村正之, 人生100年時代の年金戦略 かなりポジティブな年金解説本。年金のシステムに肯定的なこと自体は良いのだが、年金を擁護するために無理な理屈が見られるのはいただけない。例えば、厚生年金保険料の事業主負担分を無視し (事業主の視点から見れば加入者負担も事業主負担も人件費で変わりない)、その多くを加入者が支払っている税金からの支出もどこかから湧き出してきたかのように扱って、 "払った以上に多くもらえる" と述べるのは詭弁と感じる。またこちらも意図してかはわからないが、各種制度の良いところしか書いていないのも不親切... 2021-02-20 book
book 山崎俊輔, 大人になったら知っておきたいマネーハック大全 大全という大仰なタイトルだが小ネタが中心。節約ひとつとっても王道である固定費の削減にはほぼ触れず、変動費の削減ばかりを小手先でいじっている印象。昨今の流行を反映してか幸福度にも言及しているが、参考文献などはなし。 2021-02-18 book
book 長谷川高, 家を買いたくなったら 令和版 この分野のロングセラー本の改訂版。最近の住宅価格の高騰を反映してか、人口動態やマンション供給戸数から需給バランスの変動を予測し、中長期的には住宅の価格は下がっていかざるを得ないでしょう。と述べているのは、この種の本としては良心的。その他の部分も極めて真っ当な内容で、最初に読む教科書としてもお勧めできる。 2021-02-14 book
book 碓井民朗, 得をするマンションの選び方 プロが教える77のポイント 建築士によるマンションの選び方。立地の話はそこそこに、建築の視点からのマンションの見極め方を指南してくれる。設計者の力量や良心を見極めるための具体的なポイントが示されておりわかりやすい。 2021-01-20 book
book 沖有人, マンションは学区で選びなさい マンションは10年で買い替えなさいに続いてもう一冊。マンションを学区で選ぶべきという主張は良いのだが、肝心の学区の評価がそのエリアの平均世帯年収になっているのが残念。きちんと価格変動や需要予測で評価して欲しいところ。 2021-01-12 book