religion

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いとうあゆみ, お遍路小娘

歩き遍路をテーマにした同名のblogを書籍化したもの。やや文章の幼さが気になるが、軽い読み物としては上々。あくまでもエッセイのため、実際に歩き遍路をしようという人に役立ちそうな装備の情報などはほとんどなし。 写真が多めだが、縦横比がややおかしい箇所がある。手元のKindle Paperwhiteのせいかは不明。
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エドアルド・ポーター(著), 月沢李歌子(訳), 「生き方」の値段 なぜあなたは合理的に選択できないのか?

行動経済学の本だが、研究者ではなくジャーナリストがまとめた本ということもあり非常に読みやすい。 原題の "The Price of Everything" が示す通り、扱われているテーマは実に幅広い。生命や幸福、信仰など、行動経済学の守備範囲の広さを感じさせてくれる一冊。
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大津秀一, 死ぬときに後悔すること25

緩和医療医が終末期医療の経験を生かし、多数の終末期患者の代表的な悩み25種をとりあげたもの。 その悩みは健康に関するものから社会との関わり、生活、宗教など多岐にわたる。なぜこんなことを悩むのかと思うものも混ざっているが、後悔しない生き方を考える上で助けになる項目も多い。
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町山智浩, アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない

キャッチーな表題通りの内容。米国の社会、経済、宗教、政治などの諸問題を面白おかしく。 冗談の様に見えつつも嘘でもないエピソードが多いが、ソース不詳のネタも多いので話半分に。気取らない文体で気楽に読めるエッセイ集としては悪くない。
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杜康潤, 坊主DAYS

寺エッセイマンガ。 この手のエッセイマンガのデフォルトである腐女子風味さえ我慢できれば悪くない。
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諸島文化民俗研究会, 潜入! ニッポン不思議島

宝島社なので仕方ないが、少しオカルト方面に振りすぎか。 移動中に気軽に読み飛ばす文庫としては悪くない。
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一条真也, ユダヤ教VSキリスト教VSイスラム教 「宗教衝突」の深層

同じ啓典宗教であるユダヤ教、キリスト教、イスラム教の比較本。からの引用が少し多めか。 歴史や教義のあたりは説明も分かりやすく素人にもすらすら読めるが、最後の神秘主義に関する解説はさすがにちょっと説明不足に感じる。このあたりは元々かなり詳しい人間でないと何を言っているかがまったくわからないのではないだろうか。
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瓜生中, 知っておきたい仏像の見方

仏像には何となく興味があるけれどもどこから勉強したものか、といった人の一冊目には最適。 本当に基礎中の基礎からの解説なので、如来と菩薩の違いも分からないようなド素人にも安心。手軽な文庫なのも嬉しいところ。
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米本和広, カルトの子 心を盗まれた家族

カルトの二世達を追ったドキュメンタリー。ここで取り上げられるのは、オウム真理教、エホバの証人、統一教会、幸福会ヤマギシ会の4例。 事例集としては非常に興味深いが、意識してかせずか基本的にアンチ・カルト側からの視点のみなのが少し残念。カルト側の取材が難しいのは理解できるが、向こうの言い分との対比にもう少し踏み込んで欲しかった。
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中村光, 聖☆おにいさん (1) (2)

モーニング・ツーというマイナー誌連載なので今まで見落としていたが、これが大当たり。宗教ネタをここまで見事に使いこなすとは。 (一部の) 書店店頭で猛プッシュされているのがよくわかる。