travel

book

いとうあゆみ, お遍路小娘

歩き遍路をテーマにした同名のblogを書籍化したもの。やや文章の幼さが気になるが、軽い読み物としては上々。あくまでもエッセイのため、実際に歩き遍路をしようという人に役立ちそうな装備の情報などはほとんどなし。 写真が多めだが、縦横比がややおかしい箇所がある。手元のKindle Paperwhiteのせいかは不明。
comic

泉昌之, 食の軍師 (3)

2巻は半分旅マンガとなり迷走気味であったが、ここに来て原点回帰。 やはり力石との絡みがあってのこのマンガ。マンネリとも言える展開が実に良い。
book

浅田次郎(著), 久保吉輝(写真), カッシーノ!

浅田次郎が世界のカジノを旅する "カッシーノ!" の企画。第一弾はヨーロッパ編。 カジノゲームの勝ち方などが学べる本ではないが、カジノでの振る舞いや痩せ我慢、ギャンブラーの心意気、著者の人生観は嫌というほど伝わってくる。久保吉輝による写真を眺めているだけでも楽しい。
book

小林伸一郎, 廃墟遊戯 Handy Edition

廃墟をテーマとした写真集。廃工場や廃坑が中心で、"工場萌え" にも通じる美がある。 は1998年の刊行で、廃墟本としては比較的初期の部類。収録写真も1980年台後半から1990年台中盤頃のものが多い。
book

王超鷹, トンパ文字 生きているもう1つの象形文字

一時話題となったトンパ文字に関する数少ない解説書。 本書の後半分はトンパ文字の一覧で占められており、読み物となっているのは前半のみ。その前半も大半はトンパ文字を操るナシ族の風俗の解説や彼らの住む麗江県への旅行記。元々文法がはっきりとせず、その上著者も言語の専門家ではなく美術家のため、言語学的な見地からの解説はなし。 旅行記として見ると意外に良い出来。美しい写真はもちろんのこと、日本との類似性に関する考察は実に興味深い。
book

大原利雄, 命からがら 誰も行けない温泉

既に表紙が出オチな温泉ガイド。 そもそも観光地化されていない温泉には様々なリスクがある。辿り着くことが困難な場所にあったり、熊の生息地であったり、噴火の危険があったり、有毒ガスが溢れていたり。そんな温泉だけを選んで出かけようという物好き振りが素晴らしい。
diary

韓国大田再訪

前回から実に5年ぶりの韓国大田訪問。 今回も羽田から金浦へ。やはり成田へ行かなくて済むのはありがたい金浦からソウルへのアクセスはKORAIL空港鉄道が便利前回利用した地下鉄よりも近くなり、20分ほど韓国の鉄道の利用にはT-Moneyが便利駅の切符売り場ではなく、駅内のキオスクで売っている最初にカードを入手するときはデポジットとして3,000ウォンが必要チャージもキオスクで現金を渡してお願いする地下鉄は現金よりもT-Moneyの方がわずかに安いソウルから大田への移動はKTX現在...
book

石井光太, ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死

在日外国人にスポットを当てたルポタージュ。 著者が過去に海外の貧困をテーマに掲げたノンフィクションを書いていたのと関係するのかもしれないが、在日外国人一般ではなく貧困層を選択的に取材している様に感じる。それらを週刊誌的な記事と割りきって眺めるのには良い。
book

山本皓一, 日本人が行けない「日本領土」 北方領土・竹島・尖閣諸島・南鳥島・沖ノ鳥島上陸記

日本の離島を扱っているが、興味本位での上陸ではなく領土問題に関する政治的なメッセージを強く含む本。 2007年の著作だが、今の情勢から見てもあまり古くなっていない。第1次安倍内閣時代の安倍総理を含む、領土問題に関連の深い政治家との対談を多数含んでいるのも特徴。
comic

海東鷹也, 怪しい世界の歩き方

三才ブックスか鉄人社の本かと思って読み始めたら彩図社だった。 海外旅行エッセイマンガなのだが、異常なまでに行動力のある格闘家という時点で面白くないわけがない。トラブルを招きやすい体質らしいのも良い。