麻雀競技・国際公式ルールブック

濃い本です。全然売れてません。amazon.co.jpで注文したら、この冬に出たばかりなのにいきなりお取り寄せでした。

タイトルは “国際公式ルールブック” になっていますが、中身は1998年に中国国家体育総局によってまとめられた中国ルールの解説です。日本語で読める中国ルール本はほとんどないので、その意味では非常に貴重な本です。ただ残念なのが、手役の解説が中心となってしまい、実際のゲーム進行の説明がほとんどない点です。これはページ数の制約もあるのでしょうが (表紙を含めて36ページ!) 。正直なところ日本ルールしか知らない人がこの本だけみて、中国ルールで打つのはかなり困難かと思います。

そんなわけで、本書の利用方法は、

  • 中国ルールをある程度知っている人が、確認・リファレンス用に使う
  • 中国語の麻雀関連情報を読む際に辞書代わりに使う
  • 中国の奇怪な (様に見えるが歴史的な重みのある) 手役を楽しむ

といったところになるのではないでしょうか。このあたりに興味があるのならば買いです。すぐ絶版になりそうだし。

麻雀競技国際公式ルールブックと世界麻雀2000国際公式統一ルール

そういえば4年ほど前に出版された類書で、世界麻雀2000 国際公式統一ルール (既に絶版) というのがあったんですが、あれはちょっとアレでした。まあ王貞治監督が推薦文を書いていたり、「中国共産党支持のもと、社会主義祖国を愛し (以下略) 」とかいう中国麻将ルールが載っていたり、お好きな人にはたまらない本だったのですが。

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