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西原理恵子, できるかな ゴーゴー!

前作から実に5年ぶりの単行本。今回も高須院長とのネタを中心にバンドに挑戦、棺桶づくりなど盛りだくさん。そんな体を張った笑いの合間にきちんと泣かせるネタを入れてくるあたりのバランス感はさすが。
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柳沢有紀夫(編), 値段から世界が見える! 日本よりこんなに安い国、高い国

海外書き人クラブのメンバーが各国の生活を値段の視点から綴ったもの。様々な国で実際に生活している日本人の実感溢れるレポートは読んでいるだけで楽しい。
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山口周, 外資系コンサルのスライド作成術 図解表現23のテクニック

これは、と思うところに付箋を付けながら読み進めていたら、読み終わる頃には付箋だらけになってしまった。決してボリュームのある本ではないが、非常に密度が高い。スライド作成をテーマにしているが、小手先のテクニックに走ることなく、メッセージを伝えるための本質に正面から取り組んでいる。実例も豊富ですとんと腹落ちする。おすすめ。
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山本弘, アリスへの決別

各所で発表した作品をまとめた中短編集。山本弘の趣味丸出しの作品が多いので、ハードSFを期待していると裏切られるかもしれない。そんな中、少し毛色の違うホラー作品の "地獄はここに" はなかなか。
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泉昌之, 食の軍師 (2)

食の軍師の続編は唐突に旅グルメマンガに。掲載誌が変わった影響か。従来のディテールにこだわり抜く面白さは少し後ろに引っ込んでしまったが、ご当地グルメの紹介や地元客との微妙なふれあいも面白い。
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本橋信也(著), 河野達也(著), 鶴見利章(著), 太田洋(監修), NOSQLの基礎知識 ビッグデータを活かすデータベース技術

表題どおりのNOSQLの入門書。NOSQLの思想の背景にあるCAP定理やACID, BASEといった基礎概念からしっかり学べる。主要なNOSQL製品の分類や性の比較まできちんとまとまっており、これ一冊でNOSQLの学習から導入までをしっかりサポートしてくれる。おすすめ。
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ジェームス・M. バーダマン, ふたつのアメリカ史 南部人から見た真実のアメリカ

日本人の習うアメリカ史の多くが南北戦争の戦勝国である北部視点でのもの。この視点を南部のアメリカ連合国に移してみると、全く違った景色が開けてくる。アメリカは決して一枚板などではなく、現在に至っても南北の隔たりが根強く残っていることがよく分かる。
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橘玲, 不愉快なことには理由がある

週刊プレイボーイの連載 "そ、そうだったのか!? 真実のニッポン" をまとめたもの。今回は経済系のトピックよりも政治や社会のネタが多め。進化心理学や脳科学のあたりはまだ受け売り感が残るが、読み物としては面白い。
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門井慶喜, おさがしの本は

図書館のリファレンスカウンターを舞台にした連作短編集。舞台が舞台だけに本探しにまつわるエピソードを期待してしまうが、それは序盤のみ。中盤以降は政治の話に押されすぎて本の話がどこかへ吹っ飛んでしまった。文庫一冊に様々なネタを詰め込みすぎた感がある。
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村上福之, ソーシャルもうええねん

最近5年分のブログを選り抜きしたもので、文章量は少ないが中身は濃い。自身の体験談や経験則が中心で、非常に地に足のついた内容。ヘタに高所からの目線を入れないところが実に良い。日本のネット界隈の裏話の面白さはもちろんのこと、ライフハック的なネタも質が高い。中でも、"nullなり適当な値をつっこんでコンパイルする勇気が必要" という話は素直に共感できる。複数の人気連載を持っていただけあって、見事に読ませる文章。皮肉の効いた表現も良い。おすすめ。