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田嶋幸三, 「言語技術」が日本のサッカーを変える

世界レベルのサッカーを実現するには自分の考えを言葉にする表現力が必要との論。自分のプレーの意図、他のプレイヤーへの要求などを明確に説明できるプレイヤーとそうでないプレイヤーで成長が大きく異なるというのは、言われてみれば当たり前だが実践できている現場は少ない。本書はJFA (日本サッカー協会) が、どのように選手やコーチを育成し、言語技術を伸ばしているかがJFAアカデミーやS級ライセンス講習の実例と共に語られる。サッカーを主対象にしているものの、サッカー以外のスポーツにも普遍的...
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Kensington Expert Mouse Optical Trackball

先日、マウスからトラックボールに宗旨変えしてしばらく使用していたが、唯一ホイール動作だけがしっくり来なかったため、定番のKensington Expert Mouse Optical Trackballを導入した。ホイール替わりのScroll Ringはやはり良い。トラックボールから手を離さず、ボタンの同時押し等の操作も必要なくスクロールできるのはやはり快適。購入当初はやや回転が重い感があったが、数時間ほど使用していると滑らかに回るようになった。ホイールと4つのボタンをすべて...
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桑嶋健一, 不確実性のマネジメント 新薬創出のR&Dの「解」

門外漢の自分は、医薬品産業の研究開発は一攫千金の宝探しの感覚で捉えていた。しかしながら、その研究開発の詳細をつぶさに見ていくと、そういった宝探し的な部分は研究開発初期の探索段階に限ったものであり、その後の開発段階ではマネジメントが非常に大きな要素を占めていることがわかる。副題にもある通り医薬品産業を主に扱った本であり、事例も高脂血症治療薬「メバロチン」や痴呆治療薬「アリセプト」といった医薬品中心だが、後半ではより高い視点にたった産業間比較も行われており他業界の研究開発にも参考...
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斎藤充功, ルポ 出所者の現実

最近では刑務所内の生活などは知られることも多くなったが、出所者のその後の生活に関する情報はまだまだ少ない。新書の制限による限界はあるものの、刑務所の基礎知識や出所者に関する統計的な調査はもちろんのこと、出所者へのインタビューや近年の出所者への支援活動も広く押さえられている。出所者の自立更生と再犯防止を考えるきっかけの一冊としておすすめできる。
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山下努, 不動産絶望未来 これからの住宅購入は「時間地価」で探せ!

不動産購入の際はマクロ経済の動きを見るべき、という主張は一理ある。どの不動産が上がるかをまともな精度で予測できるかというと疑問だが、少なくとも明らかに目のない不動産を弾く役には立つだろう。文章は癖が強く、独自の造語が空回りしている感がある。自身の成功例自慢が繰り返されるのも鼻につく。
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太田光, 田中裕二, 遠藤秀紀, 爆笑問題のニッポンの教養 人間は失敗作である 比較解剖学

遺体科学の第一人者として有名な遠藤秀紀の研究室を爆笑問題の2人が訪問するスタイル。元はテレビ番組らしいが観ていない。動物の遺体解剖の話はいくら読んでも飽きることがなく、知的好奇心を刺激し続けてくれる。後半には行政改革に対する怒りも。博物館や動物園が本業の研究や教育の土台作りに注力できず、手早く収入を得るために遊園地化せざるを得ない状況に対する危機感が伝わってくる。
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葉山宏孝, AD (アシスタントディレクター) 残酷物語 テレビ業界で見た悪夢

著者は制作会社でのAD経験者。今でこそネットを通じてADの待遇が知られることも増えたが、活字メディアでの内情暴露はまだまだ貴重。著者はルポタージュのつもりで書いているようだが、それにしては踏み込みが浅い。一人の体験談として読むのならば実に興味深い内容。
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SPIBELT

普段のジョギング用に購入。コピー商品多数。分かっていて買うのならともかく、正規品を買おうと思う方はご注意を公式ページを見ていると、ベルトの太さから大きめの携帯電話が入るくらいまで伸びる様に見えるが、実は裏側に折りたたまれている部分があるexolife付きのiPhoneと家の鍵くらいは楽に入るサイズベルト部はナイロンではなくゴム素材なので、走るときのフィット感も上々
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坂口孝則, 激安なのに丸儲けできる価格のカラクリ 10円缶コーヒーでもなぜ利益が出せるのか?

財務会計の入門書だが、身近な事例を豊富に取り上げており文章も平易なので、かなり読みやすい部類。専門家には物足りないかもしれないが、 "限界利益って何?" という人にはお勧めできる。
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成毛眞, 日本人の9割に英語はいらない

日本人で英語が必要な人は限られている、との論。掲げられる数値も実感に合っており、説得力がある。この主題は良いのだが、それが続くのは2章まで。3章以降は自身の好みの書籍を紹介したりといった雑多な内容。著者のファンには良いかもしれないが、そうでない人には散漫な印象しか残らない。