book

長嶋有, 猛スピードで母は

芥川賞も受賞した表題作の "猛スピードで母は" と、映画化もされた "サイドカーに犬" の二本立て。どちらも何か大事件が描かれるわけではないけれど、ちりばめられた細かな表現が好み。
comic

たけだみりこ, キッチンの穴 マンガお料理事件簿

ユルい感じの食エッセイコミック。料理をする人もしないひともお気楽に楽しめる。所々にあるお手軽レシピもいい感じ。
book

安田敏朗, 国語審議会 迷走の60年

国語審議会の歴史を追ってみると時流に流された "迷走" としか言えないものであった。効率を重視する "現在派" と歴史や文化を重視する "歴史派" との対立が迷走の大きな要因であるものの、そのバランスが世間の空気や政治的な意図によって大きく揺れ動いてきた様子がよく分かる。
diary

ラケットボール

お誘いを受け、ティップネス東武練馬店でラケットボールに挑戦。ラケットボールとは、スカッシュの親戚の様なもの。天井を使えたり、正面の壁に打ち返す際の高さ制限がなかったりと、スカッシュより少し自由度が高いボールがとにかく良く跳ねるので、素人が打っても結構なスピード感室内は音も良く響くので、ストレス解消には文句なし後ろから来るボールを追いかけるように打つという動作が頻発するのは新鮮予想以上に運動量が大きい。5人ほどで交代しながらでも3時間やれば十分過ぎる
comic

影木栄貴, エイキエイキのぶっちゃけ隊!!

竹下登元首相のお孫さんである漫画家のの作品。影木さんの本を読むのは初めてなので内輪ネタがよく分からないが (蔵王くんって誰?) 、竹下元首相の素顔や、選挙ネタは面白い。
book

晴山陽一, 英語ベストセラー本の研究

戦後60年間分の英語ベストセラー本を時系列順に追ったもの。この英語学習本という視点が実に素晴らしく、単に英語学習法の流行り廃りが見えてくるだけではなく、日本人にとって英語とは何であるかという位置付けの移り変わりまでもが見えてくる。
book

麻耶雄嵩, 鴉

麻耶雄嵩の本を読むのは初めて。ちょっとクセのある登場人物の名前など少し読みにくい箇所はあるが、文庫500頁超を一気に読ませるだけの魅力はある。地図にない閉じた村という設定の非日常性にはやはり引き込まれる。その舞台装置を駆使したトリックはカタルシスも十分。
book

ジェフリー・スタインガーテン(著), 柴田京子(訳), すべてを食べつくした男

米VOGUE誌のフードコラムをまとめたもの。ヴィーグン生活を試してみたり、あらゆる種類のケチャップを食べ比べたり、様々なフライド・ポテトを試作してみたり、ウェイターの学校に通ってみたりと、とにかく何でも自分の手を動かしてやってみるという姿勢が素晴らしい。食に興味のある人はぜひ。
book

柴野京子, 書棚と平台 出版流通というメディア

現在の日本の出版流通がどのように成長してきたのかが学術的に検証されている。雑誌や教科書に始まるメインストリームはもちろん、赤本の歴史や書店の "読書空間" の変遷まで、出版流通史の大きな流れが俯瞰できるようになっている。本好きの人間ならば一度は必ず目を通すべき本。おすすめ。
book

伏木亨, 飯島奈美, おいしさの秘密!

食の対談本なのだけれど、"おいしさ" という実体のよく分からないものを多少なりとも科学的に語られているのは面白い。