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ジェームズ・R・チャイルズ, 高橋健次(訳), 最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか

原発事故から航空機墜落まで、様々な巨大事故の事例を集めた本。最近方々で取り上げられている失敗学に近い考え方と思う。事例を読むだけでも参考になるのだが、やはりもう少し考えながら、自分の仕事と重ね合わせて読むべき本だろう。働くすべての人に読んで欲しい。おすすめ。
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松村劭, 戦術と指揮 命令の与え方・集団の動かし方

アドバンスド大戦略な表紙に、ゲーマー向けの本かと思って手に取ったら、本気の軍事本だった。著者の松村氏は防大卒業後、情報幕僚、作戦幕僚、防衛部長などを歴任された方。(一応PHP文庫なので) ビジネス書のフリをしているが、中身は完全に戦術シミュレーション本。戦術に興味がある人は読んで損はない。
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疋田智, 自転車生活の愉しみ

自転車ツーキニストとして有名な疋田氏の著作が文庫化された。自転車の魅力を熱く語られ、いつの間にか自転車が欲しくなること請け合い。もちろん、本書を読み終える頃には、自転車の選び方、メンテナンスの基礎まで身に付いているはずなので、まさに至れり尽くせり。後半は自転車先進国である欧州、特にドイツ・オランダの自転車事情が紹介される。それに対し、日本における自転車の扱いのひどいこと。私も自転車乗りの一人として、疋田氏の悔しさはよく理解できる。自転車にほとんど乗らない人も、自転車を愛してや...
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Bill James, The Bill James Historical Baseball Abstract

野球記録ヲタならば知らない人はいないであろう本。2001年に (さらに2003年に) が出ているが、こちらは1986年に出版された方。すでに絶版なのだが、なぜかamazonマーケットプレイスに173円で出品されていたので購入。出品者はBetter World Books。米国からInternational Surface Air Liftで届いたが、既にamazonマーケットプレイス規定の送料 (340円) を大きく越えている気がする。700ページ超のボリュームは圧巻。もちろ...
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山口正人, 任侠沈没

全3巻をうっかり一気読みしてしまった。とにかく下らない (褒め言葉) 作品で、これを連載した漫画ゴラクの度量を褒めるべき。馬鹿マンガ好きならば必ず読むべき作品。
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エドゥアール・ロネ(著), 高野優(監訳), 柴田淑子(訳), 変な学術研究 1

いわゆる "イグ・ノーベル賞" 的なネタを集めた本。本人達は至ってまじめな研究をしていてもなぜかバカバカしく見えてしまう、そんな絶妙のところを押さえている。
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ブルボン小林, ぐっとくる題名

題名をつけるための実用的なテクニックを期待するとアレだが、エッセイとしては充分に楽しめる。ブルボン小林らしい軽快な文章でサクサク読める。
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犬塚則久, 「退化」の進化学

遠藤先生の本で生物学づいたので、久しぶりにブルーバックスを買ってみる。こちらは解剖学よりは発生学寄りからのアプローチ。解剖学の知識 (特に専門用語の知識) がないと苦しいところもあるが、がっちりした内容で楽しめる。
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近藤史恵, サクリファイス

自転車ロードレースをテーマにした青春ミステリ。ミステリとしては今ひとつだが、なんといってもロードレースの面白さを余すことなく描いているのがすばらしい。「犠牲」というタイトルも秀逸。比較的コンパクトにまとまっている作品と言うこともあり、ロードレースに興味のなかった人にもぜひ読んでもらいたい。
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薬理凶室, 図解アリエナイ理科ノ教科書 文部科学省不認可教科書

いい加減いい歳なのに、三才ブックスの本を買ってみる。内容はそこそこまともで「教科書」を名乗ることも頷けるほどなので、無理にアングラ仕立てにしなくても、と思う。