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近藤史恵, サクリファイス

自転車ロードレースをテーマにした青春ミステリ。 ミステリとしては今ひとつだが、なんといってもロードレースの面白さを余すことなく描いているのがすばらしい。「犠牲」というタイトルも秀逸。 比較的コンパクトにまとまっている作品と言うこともあり、ロードレースに興味のなかった人にもぜひ読んでもらいたい。
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薬理凶室, 図解アリエナイ理科ノ教科書 文部科学省不認可教科書

いい加減いい歳なのに、三才ブックスの本を買ってみる。 内容はそこそこまともで「教科書」を名乗ることも頷けるほどなので、無理にアングラ仕立てにしなくても、と思う。
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石井裕之, 一瞬で信じこませる話術コールドリーディング

コールドリーディングとは、事前情報なしに初対面の人間の心を読む技術。占い師、霊能者が利用している技術と考えるとわかりやすい。 本書で紹介される技術のうち、いくつかは無意識のうちに使っている人も多いと思われる。 著者の主張するようにすぐに営業などに利用できるかというと少々怪しいが、少なくともこの種のインチキに引っかかる確率は大きく下げられるだろう。
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糸井重里, 経験を盗め (文化を楽しむ編)

その道の権威の人たちと糸井重里の対談集。 ちょっと本数を詰め込みすぎでひとつひとつが薄いのだけれど、自分の知らない世界に触れるきっかけには良いかも。
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斉藤和巳, ウェブサイエンス入門 インターネットの構造を解き明かす

表題のウェブサイエンスというのは、ウェブサイトの検索ランキングの最適化、ウェブネットワークの可視化、ウェブのトピック抽出、ウェブの成長モデルの作成などの技術の総称。 各技術がそれぞれ20ページほどにまとめられているので非常に読みやすい。それでいて、そのアルゴリズムや数式が (少なくともシンプルな手法については) きちんと押さえてあるのでこの分野の入門書としては良いかもしれない。
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村上宣寛, IQってホントは何なんだ? 知能をめぐる神話と真実

"「心理テスト」はウソでした。" の著者が、今度は「知能」をテーマとして取り上げる。 IQという言葉は一人歩きしているが、実はその中身や数字の意味はあまり知られていない。様々な知能テストは何を計っているのか、そもそも知能とは何なのか、その定義がいかに曖昧模糊としたものなのかがよくわかる。また、意外と知られていないかひどく誤解されている、IQの数値の統計的な意味もよく理解できる (実は私も誤解しており、大昔の比率IQが今でも使われていると思っていた) 。 また、遺伝や年齢、人種...
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降籏学, 草野球をとことん楽しむ

そのタイトル通り、草野球の楽しさをポジティブにつづった本。 雑多なエピソードを並べただけだが、同じ野球好きとして共感できる部分は多い。
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銀林みのる, 鉄塔 武蔵野線 (ソフトバンク文庫版)

待望の二度目の文庫化。 本編はと同じ (ラストシーンもの方ではなく、の方が採用されている) だが、今までは編集の都合で省かれていた鉄塔写真をすべて (総勢500枚以上!) 収録した、まさに完全版。 さらに、折り込みの鉄塔武蔵野線マップ、武蔵野線新旧鉄塔番号対照表 (単行本発売から13年の間に、武蔵野線は武蔵赤坂線、武蔵野連絡線、武蔵野線(新) に三分割されている) まで含まれており、鉄塔ファンにはたまらない。
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鯨統一郎, 新・世界の七不思議

邪馬台国はどこですか?の続編。 さすがに前作からはちょっとパワーダウンしたか。決して面白くないわけではないのだけど、さすがに飛躍が過ぎる説には少し興ざめする。
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瀧波ユカリ, 臨死!! 江古田ちゃん

面白いことは面白いんだけど、男性から見て共感できるものではないと思う。