comic 藤子・F・不二雄, 藤子・F・不二雄SF短編PERFECT版 家内から誕生日プレゼントとして全8巻セットをいただいた。子供の頃から朝日ソノラマ版を読んでいたが、かなり抜けがあったのでまとめて読み直せるのは嬉しい。収録作品も装丁もPERFECT版にふさわしい出来。内容は言わずもがな。 2020-02-27 comic
book 丸山ゴンザレス, 世界の危険思想 悪いやつらの頭の中 殺人犯やドラッグユーザー、武器商人など、一般的な日本人とは異なった常識を持つ人々へのインタビュー集。労作という範疇を超えて大きなリスクをとった著作。彼らの思想は簡単に理解できるものではないが、彼らなりの理屈があり筋があることはわかる。これらを拒絶してしまうことは簡単だが、その思想に正面から向かい合うことで世界を少し広げることができる。 2020-02-22 book
book 西村賢太, 廃疾かかえて 代わり映えのしない私小説もので、また褒められた生活でもないのだが、ついつい読み続けてしまう魅力がある。同棲生活を描いたいわゆる秋恵もので、DVに至るまでの過程とその思考は目を覆いたくなる。それでも手にとってしまうのは、本当の他人事ではなく誰でも抱えている衝動と考えているからかもしれない。 2020-02-18 book
book 米国科学アカデミー(編), 池内了(訳), 科学者をめざす君たちへ 研究者の責任ある行動とは 研究者は必ず読むべき本。タイトルは科学者となっているが、本書で述べられている研究倫理は、工学やその他の分野の研究者であっても厳守するべきもの。少し前の本なので実験参加者へのインフォームド・コンセントや個人情報の保護に関する記述はほとんど見られないが、その他の不正なデータ操作、利害関係の衝突、研究資料の帰属、業績評価、剽窃など、研究者が知っておくべき事項は一通り網羅されている。 2020-02-14 book
book 本間正夫, 草野球の教科書 草野球ならではのセオリーをまとめた本。チームナンバーワン打者は三番に置く、守備の名手にはサードを守らせる、などプロ野球とはまた違ったセオリーは面白い。エビデンスがないのが難だが、読み物としては面白い。 2020-02-12 book
book 小林昌平, その悩み、哲学者がすでに答えを出しています 現代人の様々な悩みも哲学の歴史から見ればすでに長年議論され尽くしてきたよくある悩みの一つに過ぎない。今現在悩みを抱えている人も、本書からきっとヒントを得ることができるはず。多数の哲学者をつまみ食いしているため一つ一つは薄めだが、哲学への取り掛かりとしては良い本。 2020-02-09 book
book 荒井拓也, バフェット・コード ウォーレン・バフェットの過去の投資行動の分析からその思考を探る試み。他のバフェット本でも繰り返されている内容ではあるが、ビジネスの根源的価値が継続的に成長する企業を割安に買うという基本を忠実に守ってきたことが様々な例からも裏付けられている。 2020-01-28 book
book 牧田幸裕, ラーメン二郎にまなぶ経営学 ジロリアンでもある戦略コンサルタントによる、二郎を題材にした経営学の入門書。マーケティングの比重が高め。非ジロリアンから見るとさすがに二郎を持ち上げ過ぎに感じるが、二郎という "尖った" お店を素材にした解説はわかりやすい。 2020-01-25 book
book 山崎元, 大橋弘祐, 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! 先生 (山崎元) と生徒 (大橋弘祐) による対話形式のマネー入門書。初心者にとって本当に必要な内容が厳選されており、説明も必要十分。一冊目のマネー本として間違いなくおすすめできる。 2020-01-18 book
book エラ・フランシス・サンダース(著), 前田まゆみ(訳), 翻訳できない世界のことば ひとことでは訳せない世界のユニークな単語を集めた本。日本語からは TSUNDOKU (積ん読) が取り上げられているといえば、雰囲気が伝わるだろうか。一見するとただのネタ本に見えるが、言葉というものがその国や地域の文化と密接に関係していることを思い出させてくれる良書。 2020-01-16 book