review

book

竹川美奈子, 投資信託にだまされるな! 本当に正しい投信の使い方

比較的まっとうな資産運用本。 読みやすいしトンデモ度も低いが、それ以上ではない。独自の視点がほとんど無いため、資産運用本をある程度読んでいる人が読んでも新たに得られる情報は少ない。
book

橋本淳司, 明日の水は大丈夫? バケツ1杯で考える「水」の授業

水問題の本だが、低年齢層を意識している作りで分かりやすい。 ヴァーチャル・ウォーターや食糧自給率など批判も多い概念も素朴に紹介しているあたりは、学者ではないジャーナリストの限界か。
book

横田増生, 潜入ルポ アマゾン・ドット・コム

著者はもともと流通業界紙の出身だけあり、その視点からのアマゾンの分析は面白い。また、潜入ルポとしてアマゾンの流通センターの内情を僅かとは言え明らかにしたのは見事。 一方で、アマゾンという企業の分析は全く物足りない。アルバイトで潜入した立場から得られる情報は限られており、それをどうこね回しても根拠の薄い憶測にしかならない。その最たるものがアマゾンとブックオフの関係で、たまたまアルバイト中に目にしたベンダーコード一覧にブックオフの名前があったことだけを根拠に中古本を新品として売っ...
comic

荒川弘, 銀の匙 Silver Spoon (1)

中勘助ではなく、荒川弘のマンガの方。 農業高校ネタは面白いが、百姓貴族と被るところが多いのはご愛敬。
book

若松草介, インチキ麻雀みやぶり法 イカサマの実体を知り、今後の麻雀に役立てる!

昭和60年発行の麻雀イカサマ本。 この頃には既に全自動麻雀卓が普及し始めていたはずだが、手積みを前提としたネタが多い。それなりに当時の麻雀雑誌などを読んでいる向きには、あまり新鮮なネタは無いように思える。 文章はかなりクセがある。昔の週刊誌的、と言ったら伝わるだろうか。根拠不明な与太話を書き飛ばしているような雰囲気も、今となっては味がある。
book

西原理恵子, 西原理恵子×月乃光司のおサケについてのまじめな話 アルコール依存症という病気

元夫の鴨志田穣がアルコール依存症に陥った経験を持つ西原理恵子によるアルコール依存症という病気の紹介。今回はお笑いは一切無し。 言ってしまえば "アルコール依存症は病気であるので専門家による正しい対処が必要" というメッセージが繰り返されるだけだが、それだけアルコール依存症が病気として認識されていないということの裏返しだろう。
book

戦国歴史研究会, 天下を魅了した数奇者

コンビニ向け (?) のワンコイン本だが、内容は意外とまとも。 歴史ミーハーが読み流すには十分。イラストはやや耽美系。
book

宮本弘之, お金持ちのお金はなぜなくならないの?

野村総研での金融コンサルの仕事を通じて出会ったお金持ちたちの生態を描いた一冊。 残念ながらお金持ちになる方法はスコープ外だが、彼らの金融資産ポートフォリオや財産への考え方は実に興味深い。
comic

鬼頭莫宏, のりりん (2)

2巻目にしてようやく話が動き出し、自転車マンガらしくなってきた。自転車のウンチクも少しづつ増えてきた。 対決はベタといえばベタな展開なのだけどやっぱり面白い。
comic

木尾士目, ぢごぷり (1) (2)

2巻で完結。 いくらマンガとはいえ、さすがに設定に無理がありすぎるのではないかという気もする。私が知らないだけで、今時のマンガはこんなものなのかもしれないが。 その点を除いて子育てマンガとして読めばそれなり。