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きたみりゅうじ, フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。

税務申告本なのだが、面倒な理論や建前は飛ばしてどうすれば得か損かだけに絞っているのが好感が持てる。また、どこは手を抜いて良いところかが明確になっているのもポイント。 表題はフリーランス向けになっているが、確定申告が必要な人なら誰でも読む価値がある本。
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久住昌之(監修), 水沢悦子(画), 花のズボラ飯 うんま~いレシピ なぜ、ズボラ料理なのに泣くほどうまいのか

花のズボラ飯の便乗本。 マンガに登場した料理 (やその派生料理) を作ってみました、というだけの本なのだが、プロのフードスタイリストの技術はやはり大したもの。卵かけご飯やレトルトのシチュー (原作はこんな料理多数) もそれなりに見えてくる。
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鈴村裕輔, メジャーリーガーが使いきれないほどの給料をもらえるのはなぜか?

今風の表題だが、この種の本の例に漏れず内容はもう少し広め。 メジャーリーグの歴史的な成り立ちに始まり、いかにして数々の危機を乗り越え拡大し、現在の繁栄を築いたかをまとめたもの。もちろん、単行本一冊では表面をなぞるのが精一杯だが、メジャーリーグがどのような戦略で動いているかを知る一冊目としては十分。
comic

山下和美, 不思議な少年

マーク・トウェインではなくマンガの方。貰いものを8巻までまとめ読み。 連作短編の様なスタイルはダレなくて良いが、どこかで見たことがあるような話が多いのも事実。
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鈴木貴博, 会社のデスノート トヨタ、JAL、ヨーカ堂が、なぜ?

文章は読みやすいし、コンサルタントらしい説得力もある。ただし、基本的に過去の事例を後出しで分析している本なので、あまり将来予測を期待して読む本ではない。自動車業界については多少の予測があり、現在のところは予測に近い回復基調にあるが、結果が出るのはもう少し先か。 価格弾力性や所得弾力性に着目した分析は視点としては面白い。特に、短期と長期で弾力性が異なり、また業種ごとに傾向が違うという点は指摘されて初めて気付くもの。 表題はキャッチーではあるが、無理にデスノートと結びつける必然性...
product

PCの買い換え

気が付いたら前回PCを買い換えてから4年以上経っていた。さすがに色々とガタが来ているので、買い換えてみた。 Shuttle SX58H7 Pro いつの間にかAOpenがXC Cubeシリーズを辞めてしまっていたので、Shuttleに乗り換え。キュ-ブ型は今やShuttle一択。 今時のPCらしく、USBコネクタが異常に多いのは便利外出しのeSATAポートがあるのが地味に便利工作精度はそれほど悪くない色が黒しか選べないのは残念。しかし、Shuttle製品に限らず、今は黒が売れ...
comic

左剛蔵, アンギャマン リアル遠足伊勢巡礼編

ブログを元にした行脚マンガ。 そもそもなぜ行脚に出るかの説明は一切なしで始まるなど、ブログを読んでいない人には着いていけない部分もあるが、内容はそれを補って余りあるほど。 はっきり言ってしまうとひたすら歩くだけの内容はある意味退屈ではあるのだが、旅というのは本来そういうものではないかと思えてくる。地味ではあるが、旅先の各地に感謝の気持ちが感じられるのも好印象。
book

橘玲, 大震災の後で人生について語るということ

表題からすると震災後に手がけられた本のようだが、今までの橘玲の著作を焼き直した部分が多く、新たな情報は少ない。橘玲の著作を手にしたことがない方には間違いなく薦められる内容だが、そうでない方は今回は飛ばしても良いだろう。
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中村敏雄, メンバーチェンジの思想 ルールはなぜ変わるか

中村敏雄の著作には、いつも自分のスポーツに対する無知を気付かされる。いくら現行のルールに基づいた戦術の良し悪しや個々の選手の技能を論じたところで、そのスポーツの成立した背景やその背後にある文化を知らなければただ虚しいだけとなる。 本書はそのスポーツの歴史や思想に真っ向から切り込んだ論考をまとめたもの。現代の表面だけのスポーツジャーナリズムに満足できない方にはぜひ手に取っていただきたい。
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岩崎元郎, 間違いだらけの山登り 「知らなかった」ではすまされない62項目

登山初心者のよくあるミスを集めたもの。 言っていることはもっともで、疎かにしていた点に気付かされたことも多いが、大半の項目が経験則や又聞きを論拠としておりエビデンスがはっきりしない点があるのがやや難。