art

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中村孝司, みかんの面白いむき方大百科

YouTubeで話題になり、その勢いで単行本化。 あくまでも一発ネタなので過剰に期待すると裏切られるかもしれないが、ネタ本と割り切るのならばアリ。
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岡田好弘(作), 神谷圭介(絵/文), あたらしいみかんのむきかた

タイトルそのままの本だが、実におバカで良い (褒め言葉) 。もはやみかんを剥くというレベルを超え、芸術の域にまで昇華している。
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寄藤文平, ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホン

大人たばこ養成講座で有名な寄藤文平によるラクガキ指南。絵心のない人間にはラクガキと言ってもレベルが高すぎる気もするが、読み物としては上々。
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吉長成恭(編), 中川重年(編), 関根秀樹(編), 焚き火大全

アウトドア本は数あれど、焚き火というものをここまで掘り下げた本はまさに空前絶後。 単なるノウハウ本の粋を超えて、文化や風俗の視点からも評価できるまでに昇華している。周辺情報も充実しており、焚き付けの集め方から焚き火を利用した調理、焚き火を取り上げた芸術作品、世界の焚き火事情まで隙がない。
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作家の猫

目の付け所が見事な企画本。 明治期以降の作家が中心で、写真も豊富なフルカラー。
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フェイス・ダルージオ(著), みつぢまちこ(訳), 地球の食卓 世界24か国の家族のごはん. ピーター・メンツェル(著)

世界各国の家族を訪ね、1週間分の食料を見せてもらう試み。経済的にも気候的にも文化的にも幅広く選択されている。 大判を活かした美麗な写真の数々はまさに眼福。個人的な好みもあるが、中国やグリーンランドなど、伝統的な食生活に近代化の波が押し寄せている様子が堪らない。 レイアウトが今ひとつなのが残念。文章の流し込みがまずく、一連の文章が生き別れになっている箇所が散見される。
book

ボールのひみつ 野球、バレー、サッカー、バスケ、テニスetc.様々なボールの歴史や秘密

様々なスポーツのボールに焦点を当てたビジュアル本。写真中心でムックのような味わい。 断面図や製造工程の写真など、眺めているだけでも楽しい。各ボールの歴史的な変遷も押さえられているので、経験者は以前使用していたボールに懐かしさを覚えるかもしれない。
book

久住昌之(著), 滝本淳助(写真), タキモトの世界

ダンドリくんなどの泉昌之にも登場するカメラマンのタキモト氏だけで丸一冊。既に大昔に絶版になっていたものがまさかの復刊。 さすがに時事ネタの古さはあるが、タキモト氏の目の付け所のユニークさは今でも非凡なものを感じる。
comic

Caleb Melby (Written by), JESS3 (Concept, Design, Illustration), The Zen of Steve Jobs

Steve JobsとKobun Chino Otogawa (乙川弘文) の交流を描いたマンガ。出来過ぎた話が多く、どこまでが史実でどこからが創作がわからないが、読み物としては文句なし。日本のマンガとはまた違ったデザインも良い。
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北村雄一(著), 独立行政法人海洋研究開発機構(協力), 深海生物ファイル あなたの知らない暗黒世界の住人たち

海洋研究開発機構の協力もあり、美麗な写真や精緻なイラストがこれでもかと掲載されている。それでいて事典ほど堅苦しくなく純粋な読み物としても存分に楽しめるのは見事。