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日経バイト編, ソフトウェアの匠

豪華執筆陣によるソフトウェアに関する各分野の解説集です。一話が20ページ強で完結しているのでお気軽に読めて、ためになる (気がする) 、ちょっと得した気分になる本です。個人的にツボだったのは八幡勇一さんのキーボード論です。タイプライタに始まるキーボードの歴史がまとめられています。テレックスやメインフレームのインテリジェント端末を体験していなる世代には自明のことも多そうですが、私のようにワープロ・マイコンあたりからキーボードに触り始めた人間がその歴史をかいつまんで知るのにはお勧...
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先崎学, 小博打のススメ

博打打ちとして有名な棋士、先崎学八段によるです。まえがきからして 「悪法も法なり」とはいうが、今の日本において賭博を禁じた法律ほどの悪法はないだろう と絶好調です。その言葉通り、賭博について堂々とポジティブに語っています。ステキです。扱っている種目は、麻雀からサイコロ、カード、手本引きまで幅広く、それぞれについて簡単なルール解説と各種目の醍醐味が語られています。
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岸田秀, ものぐさ精神分析

岸田先生お得意の唯幻論を中心とした雑文集。米国とイラクのアレが起きた今、「国家論 -- 史的唯幻論の試み」を読むと感慨深いものがある。同じように、アメリカが他民族の大量虐殺というその痼疾的反復強迫をやめるようになるためには、原住民の大量虐殺の経験を正当化するのをやめなければならない。これは大変なことである。それは欺瞞と暴力で奪った土地を原住民に返すことを意味し、さらに、自由、平等、民主のその共同幻想が偽りに過ぎなかったことを認めることを意味する。これは、アメリカ国家の基盤を崩...
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トム・デマルコ, ティモシー・リスター, ピープルウエア 第2版

ソフトウェア開発プロジェクトの管理に関するエッセイ&ノウハウ集。ソフトウェア開発を対象としていますが、ホワイトカラーの仕事全般に当てはまることも多く、参考になります。
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山形浩生, コンピュータの気持ち

コンピュータ素人さんにオススメするのにいいかも。欄外で紹介されている参考文献も良さそうな本が多いです (うっかり何冊か発注しました) 。
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リチャード・M・ストールマン, フリーソフトウェアと自由な社会

♪きたれきょうゆうそふとへ きみはーふりーはっかー、というわけで、今一部で話題のを読みました。3,200円はちょっと高い様な気がしないでもないですが、これを買うような人は寄付する気持ちで払うのでこれで良いのでしょう。たぶん。内容的には、かなり濃い本で読み応え十分です。つっこみ所も十分ですが。序文をのローレンス・レッシグ先生が書いておられるのですが、私は、ストールマン氏のことをよく知らない。好きになるのは大変そうな人物だということを知っている程度である。彼は衝動的で、しばしば短...