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草下シンヤ, 実録ドラッグ・リポート

元ジャンキーな作家によるドラッグ体験エッセイ。 どこまで盛っているのかはわからないが、ジャーナリストが取材しただけでは書けなそうなネタが多数。
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卯月妙子, 実録企画モノ

人間仮免中があまりにも衝撃的だったので、こちらも読んでみた。 どのページをとってもまさに壮絶な内容なのだが、それをさらりとギャグマンガとして描ききってしまうところは狂気を感じる。
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清水亮, 後藤大喜, プログラミングバカ一代

著者の清水亮は、shi3zと言ったほうが通りが良いかもしれない。 自伝的作品で多少は盛っているものと思うが、それを差し引いても面白い。文章はやや荒削りではあるがテンポ良く、何よりも本人の人生が面白いのでぐいぐいと惹き込まれる。 プログラマが読むべきともこれから働く学生が読むべきとも言い難いが、読み物として読むべき一冊。
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井上章一, 京都ぎらい

たまには流行本でも。 京都論としてはそれほど新味はないが、感情的なところをあまり隠さずに書き綴っているところは特徴的。ある意味ブログ的と言えるかもしれない。 参考文献が付属していないところをみても分かるとおり、裏の取れていない推論も多いのでご注意を。
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「図書」編集部 (編), 書斎の王様

14人の知識人がそれぞれの書斎を紹介するエッセイ集。大学教授と作家が多め。 電子書籍どころかPCの普及もまだ進んでいない1980年代 (ワープロを導入している著者もいるがまだ少数派) だけに、紙の本とどう戦っていくかが話題の中心。このあたりは今の時代でも変わらず共感できる。 また、そんな時代でも喫茶店や電車内など自宅外に書斎を求めるノマド的なスタイルを模索している者も案外多いのが新鮮。
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成毛眞, 40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミドルエイジ論

タイトルはやや釣り気味だが、ミドルエイジ向きのメッセージ中心ではある。 著者自身が気に入ったものはべた褒めし、気に入らないものは徹底的にこき下ろす作風なので、波長が合う人には楽しめるかもしれない。ミステリなどあまり詳しくないと思われる分野への意見が的はずれなのはご愛嬌。
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施川ユウキ, 鬱ごはん (2)

前巻ほど後味の悪い話はなく (私は食べ物を捨てるのが許せない。特に本作の様にノンフィクションに近い場合は) ちょっと安心。 内向きな作風は相変わらず。昨今の食マンガブームの中で独特の立ち位置を確保している感がある。
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小林章, フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?

欧文書体が良書だったのでこちらも。 欧州を中心に集められた街中のデザインをエッセイ風に。雑多な内容だが、デザインのヒントを見つけるには良い。
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岡本健太郎, 山賊ダイアリー (4)

いつも通りの猟師の日常。 今回の大ネタはイノシシ狩り。狩りから解体、調理までのフルコース。変化球でジネンジョ掘りやサビキ釣りなども。
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卯月妙子, 人間仮免中

元AV女優、元SMストリッパー、漫画家、エッセイストと多くの肩書を持つ著者による自伝的作品。 統合失調症を抱えながらも、その様子を実にあっけらかんと描いてしまうところが印象的。とはいえ、かなり衝撃的な表現も普通に出てくるので、耐性のない人は注意が必要。