game

book

渋谷直角, 定本コロコロ爆伝!! 1977-2009 「コロコロコミック」全史

サブタイトルに1977-2009と書かれているが、80年代頃にウェイトが置かれている感じ。これは編者の渋谷氏の年齢から自然なところだろう。私は渋谷氏と同世代ということもあり非常に楽しめたが、もう少し若い世代には分からないネタが多いかもしれない (まあ、その世代はまだこんな本は買わないかも知れないが) 。 歴代の漫画家や編集者はもちろん、高橋名人、前ちゃんなどの関係者を含む豊富なインタビューを中心に構成されており、当時の背景を伺うことができる。また、コロコロの企画記事や、イベン...
book

安藤健二, 封印作品の謎

様々な理由で自主的に封印されている作品を追ったルポルタージュ。 俎上に載せるのは、ウルトラセブン第12話、怪奇大作戦第24話、映画・ノストラダムスの大予言、ブラック・ジャックの2つのエピソード、そしてO157予防ゲーム。最後の一つだけが少々異質というか蛇足な感じもするが、著者の思い入れがある様なので仕方ない。 一部に明確な真相にたどり着けていない消化不良なものもあるが、関係者へのアポも取れないような状況でよくここまで調べたものだとは思う。
comic

久松ゆのみ, ゆのみみっくす

直球過ぎるタイトルはむしろ清々しい。帯に竹本泉先生のイラストがあるので、公認なのだろう。 連載しているGAMESIDEという雑誌は知らなかったが、ユーズド・ゲームズの後継らしい。小松崎茂先生が表紙を描いておられた頃は読んでいたが、このマンガを見る限り今もあまり雰囲気は変わっていないのかも知れない。
diary

ニンテンドーDS Liteの修理

2年半ほど前に購入したニンテンドーDS Liteに、プレイ中の電源断などの症状が出てきたので修理に出してみた。 修理の申し込みをしたのは8月28日(木)。任天堂のオンライン修理システムから故障内容などを入力すると、自動的に依頼票が作成されるので、これをプリントアウトして本体と一緒に発送するだけ。希望すれば修理品発送キットを送ってもらえるらしいが、ポータブル機なので、手元の梱包材にくるんで発送した。発送の際は保証期間内ならば着払いで送付できるが、今回は完全に過ぎているので発払い...
book

長嶋有, パラレル

タイトル通り、複数の時間の流れが平行して進む構成が新感覚。 ゲームデザイナーの主人公を通して何気なく語られるゲーム観にも妙に共感できる。
book

ファミ通DC編集部, セガ・コンシューマー・ヒストリー

SG-1000からドリームキャストまでの、セガの家庭用ゲーム機器をまとめたもの。 中の人のインタビューも多く、当時の時代背景や、セガの社風も伺える。
comic

熱血!! コロコロ伝説 vol.5 1985-1986

vol.4 1983-1984に続いて購入。このころが私的黄金時代。 Moo. 念平先生の作品は大人になった今でも楽しめる。「あまいぞ! 男吾」に加えて「太陽犬ゼロ」も収録されているのが嬉しい。あとは「山奥妖怪小学校」があれば完璧だった (増刊号の方だけど)このころのあすかあきお先生は良かったなぜ「獅子王伝」が収録されないのか理解に苦しむ当時の高橋名人は神だった今改めて読む「ファミコンロッキー」はファンキー過ぎる。すばらしい
book

斎藤由多加, 「ハンバーガーを待つ3分間」の値段 企画を見つける着眼術

あの「シーマン」の開発者である斉藤由多加氏のエッセイ集。 日常生活の中の風景をネタにしたものが多く、誰でも楽しめる。特にユーザビリティに関する話は着眼点も面白くおすすめできる。 本書とは直接関係はないが、著者のblogであるYOOT.COMも面白い。
book

卯月鮎, はじめてのファミコン なつかしゲーム子ども実験室

プレステ世代の中学生に、昔のファミコンゲームをやらせてみるという企画。 愛読していたユーゲーの連載にThe Difference Engine (こちらは初めて知った) の連載を加えて一冊にまとめたもの。 たとえ一世代前のシンプルなグラフィックであっても、きちんと作り込まれた作品ならば今時の子供にも面白さが伝わるのがわかって、自分が作ったわけでもないのに何だか誇らしい気分になれる。
book

安田均, ゲームを斬る!

最近のアナログゲームに対するエッセイ・評論集。 1990年代から注目を集めているドイツ製のボードゲーム、同じく1990年代に生まれた怪物TCG、そして連綿と続くRPGまで。幅広い知識を誇る著者ならではの的確な批評が見事。 アナログゲームが欲しいけどどれを買ったらいいのか、という人にもお勧めできる。