medicine

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メアリアン・ウルフ(著), 小松淳子(訳), プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?

言語学と脳科学の見事な融合。書を読むということが脳にどの様な影響を与えるのかという大きな問題への解を見事に示してくれる。 普段何気なく行っている読書という行為が、非常に複雑なプロセスの集合体であることに気付かせてくれる。つい読書を会得した子どもの頃に思いを馳せてしまった。
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アキリ, ストレッチ (1)

やわらかスピリッツの連載が単行本化。 無理にストレッチを入れなくても、と思わないでもないが、日常系マンガとしては安定して良い出来。
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Dr. フィリップ・マフェトン(著), 中塚祐文(監修・訳), 『マフェトン理論』で強くなる! 革命的エアロビックトレーニング

心拍数を強く意識したエアロビックトレーニング (非アネロビックトレーニング) の解説書。一般の市民ランナーにも取り込める内容が多い。 心拍数による負荷の調整、給水の重要性、食生活の改善を主に扱っているが、エビデンスは少なめ。マーク・アレンや藤原裕司といった少数のアスリートの成功例に大きく頼っている印象。 食生活の点では低炭水化物も (もちろん個人の適正を見ながらという前提ながら) 薦められているが、最近の研究を見ると中長期のリスクを考慮して取り入れるべきと思う。
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池谷敏郎, ここ10年で、これだけ変わった! 最新医学常識99

研究が進むにつれて時々更新される医学の常識を知るための本。 小ネタが99個の○×クイズ形式。直接健康に役に立つネタが少なめだが、蘊蓄本としては上々。
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隣のサイコさん 電波系からアングラ精神病院まで!

精神疾病全般を扱った別冊宝島。 ややアングラ寄りなネタも多いこのジャンルはまさに宝島の得意分野か。執筆陣もある意味で豪華。 かなりディープなネタもあり、気分を害する方もいると思われるので、読む際はご注意を。
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斎藤環, 世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析

ヤンキーの "女性性" を柱に据えた論考集。 定性的な分析のみでところどころ論理の飛躍が過ぎるが、切り口は興味深い。学術的な意味はさておき、読み物としては面白い。
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小林和彦, ボクには世界がこう見えていた 統合失調症闘病記

統合失調症を患った人物による手記。統合失調症に関する本は数あれど、医者や家族ではなく本人による著作は例が少なく貴重。 自分を客観的に分析できている部分と妄想による部分とを脈絡なく行ったり来たりするのが奇妙な感覚。
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ドクターヘッセル インセクト・ポイズン・リムーバー

山を走っていると蛇や蜂を見かけることも多いので、念の為に携行することにした。 値段の割にはちゃちに見えるが、トレイルランニングの際にも邪魔にならない小型なのは嬉しい。
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茨木保, がんばれ! 猫山先生 (3)

猫山先生の続編。 ようやく表面化してきた猫山先生の開業後の問題が笑いと涙を誘う。鹿野先生はさすがに救いがなさすぎ笑えなくなってくる。
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患者さんゴメンナサイ 医者ってどーなってるの!? 日誌、茨木保

がんばれ! 猫山先生の著者が送る医療業界のエッセイマンガ。 猫山先生と同様、笑いの中にも業界への問題提起が見えるところに好感が持てる。