diary 第2回DHT勉強会@金沢工業大学東京虎ノ門キャンパス 第2回DHT勉強会@金沢工業大学東京虎ノ門キャンパスに参加してきた。 今まで "Structured P2P = DHT" という認識でいたのが、"Structured P2P ⊃ DHT" という認識に変わったのが一番大きな収穫。恥ずかしながらSkip GraphやLL-Netの存在は全く知らなかった。 2006-09-18 diary
book 迫村純男, 英語論文に使う表現文例集 論文を書く上で欲しくなる表現がよく選ばれているように思う。その意味では使いやすい。 ただし、掲載されている文例をgoogleで検索するとほとんどヒットしないものがあるのが少し不安ではある。また、いわゆる理系の論文向きではなさそうな表現が散見されるのも注意。 2006-09-17 book
book 鈴木英次, 科学英語のセンスを磨く オリジナルペーパーに見られる表現 J.B.C (Journal of Biological Chemistry) とJ.O.C (Journal of Organic Chemistry) の論文の統計データをもとに、よく使われる表現をまとめたもの。とはいうものの、化学分野に完全依存ではないので、理工系の論文を書く人は広く利用できる一冊。 同一の意味をもつ複数の表現が、出現数と共にまとめられているのが非常に便利。また、副詞や副詞句などは文頭・文中・文末での出現数がまとめられていたり、冠詞がつくか分かりにくい単... 2006-09-11 book
book 小室直樹, 経済学のエッセンス 日本経済破局の論理 小室先生お得意のケインズ、サムエルソンのマクロ経済学の入門書。経済学のエッセンスであるところのケインズモデルの解説のわかりやすさに加え、この文庫のために加筆された「平成大不況のエッセンス」がまた素晴らしい。まさにバブル後の平成大不況の仕組みが腑に落ちる。相変わらずの小室節も健在でお勧めの一冊。 2006-09-04 book
book 畑村洋太郎, 失敗学のすすめ 失敗をいかにして生かすかを科学的に実証した本。 畑村先生の研究室では、過去にあった失敗を後輩に伝えるにあたり失敗者の実名を伝えることにしている、というくだりが興味深い。素人考えでは、実名を隠す方が失敗を公開しやすいのではないかと思えてしまうが、以下の3つの理由を読んで納得できた。 聞く者によりリアルで強烈なインパクトを与えることができる興味を覚えた者がより詳しい内容を知りたいとき、失敗者本人に直接聞くことができる実名を出すことで、失敗とは隠すものではないという文化をつくること... 2006-09-01 book
book 大竹文雄, 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには 経済学を身近なミクロの見地から眺めるので非常に読みやすい。各種のインセンティブが、人間の行動にどう作用するかに力点を置いている。 いくつかプロ野球を扱った話があるが、読み物としては面白いものの納得しかねる部分がある。"プロ野球における戦力均衡" は数値的な裏付けなしに理屈をこね回しているように見えてしまう。また、"プロ野球監督の能力" はチーム戦力の評価に下式を使用しているが、さすがにセイバーメトリクス全盛の現在に平均打率はないだろうと思う。元論文が1994年のものの様なので... 2006-08-29 book
book スティーヴン・レヴィット, ヤバい経済学 悪ガキ教授が世の裏側を探検する ヤバい経済学 (Freakonomics) と名乗っているが、経済学というよりは社会学の領域のものが多いと思う。 日本人としては、やはり大相撲の八百長の話題が興味深い。千秋楽で7勝7敗の力士が妙に強いのは日本人なら誰でも知っていることだが、それを数値で示し、さらに星の貸し借りが次の対戦で調整されている事実までを暴く。まあ、半分神事としての性質を残す相撲に対して大真面目に八百長を指摘するというのも野暮だとは思うけれど。 その他、一部アメリカ依存でいまひとつピンとこないもの (ク... 2006-08-09 book
book 友野典男, 行動経済学 経済は「感情」で動いている いわゆる行動経済学の入門書。この分野の一冊目として読むのには良いと思う。 行動経済学の基本となるプロスペクト理論の解説が分かりやすい。特に価値関数や確率加重関数の実例は興味深い。人がギャンブルにハマる心理なども、これらの関数に大いに関係しているのだろう。 2006-08-03 book
diary ゲームにおけるセオリーに注目したプレーヤーモデルの構築 ゲームにおけるセオリーに注目したプレーヤーモデルの構築という修士論文を見つけた。 麻雀のモデル化と推論エンジンの提案。実装と評価がなされていない様なのが残念。 2006-07-28 diary
book 小林信也, データで読む 常識をくつがえす野球 データスタジアムのデータをもとに、主に昨期 (2005年シーズン) のプロ野球の分析を行う。データ本にしてはなかなか読みやすくまとまっている。 しかしながら、せっかくのデータの読み方を間違っていると思われる項目が散見されるのが残念。例えば、「初回の得失点が勝率を大きく左右する」として初回の得失点と勝率の相関の高さを述べているが、初回に限らず得失点があれば勝率と強い相関が出るのは当たり前。初回の得失点の重要性を述べたいのであれば、初回以外に得失点があった場合との比較をしなければ... 2006-06-29 book