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ヒトラー 最期の12日間

池袋シネマサンシャインでヒトラー 最期の12日間を鑑賞。朝一の回だったせいか、客の入りは3割程度。映画は第二次世界大戦末期の1945年、ソ連軍によるベルリン包囲からドイツの無条件降伏までの12日間のみを描く。おそらく、ヒトラーとナチスがしてきたことには一切触れない点が、エルサレムポスト紙の「ドイツは虐殺の歴史を取り繕い美化している」というコメントにつながっている。しかし、自国の忘れたい歴史から目を背けずに注視する姿勢はもっと評価しても良いと思う。ブルーノ・ガンツ演じるヒトラー...
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ボヘミア・オペラ カルメンの予習

この秋に来日するボヘミア・オペラ カルメンのチケットがとれたので予習をしている。といっても、既に何度も観ている有名作品なので、既に手元にあったDVDを見直しているだけだが。手元にあるカルメンのDVD、ととを見比べているが、どちらも甲乙つけがたく、自信を持ってお勧めできる。カラヤン版は、40年前の録画のため衣装やメイクにやや古臭さを感じさせる部分はあるものの、歌唱と演奏は圧倒的な迫力。最近流行のアルコア版ではなく、グランド・オペラ版でこってりと楽しませてくれる。特に、グレース・...
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アイデン & ティティ

峯田和伸と中村獅童を中心とするメンバーの演技が素晴らしい。純粋さも、幼いカッコ悪さもあって。基本的にはを忠実に再現しているが、最後の「大人達を困らせたいんだ」ライブのシーンで中島が暴走する時の言葉 (キチガイ) をちょっとソフトな表現に直してしまっているところだけがちょっと残念。
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MASK DE 41

新宿のK's cinemaで、もうすぐ上映終了しそうなMASK DE 41を観てきました。やっぱり田口トモロヲは芸が深いです。映画のための肉体改造といい、ものすごくカッコ悪いのにものすごくカッコいい役作りといい。また、映画全体からプロレスに対するリスペクトが感じられたのも好印象でした。
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父、帰る

新宿武蔵野館で、 "父、帰る" という昨年のヴェネチア国際映画祭グランプリという作品を観てきた。序盤から唐突なストーリーに置いていかれ、謎の大半は謎のまま突然終わりを迎えた。ひっかかるところはたくさんあるのだけれど、後味は悪くなく、ただ残された謎への興味が広がるのが不思議。
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風音

今日から公開の風音をみてきた。渋谷ユーロスペースで舞台挨拶付き。平行して進む複数のストーリーの微妙な距離感が素晴らしい。舞台挨拶で東陽一監督が冗談交じりに主役がたくさんいると話していたが、各ストーリーが独自の主役を操り、ほんのわずかずつ影響しあい、風音の謎へと近づいていく。映画上映後に外へ出ると、東監督がファンの方たちと映画について談笑していたのが好印象。ラフな格好だったので、連れは監督だと気づかずに素通りしてたけど。
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いかレスラー

いかレスラー 舞台挨拶シネセゾン渋谷で、公開初日のいかレスラーを観てきました。舞台挨拶付きのモーニングショーです。公開初日からモーニングショーとレイトショーのみというやる気の無さだったのですが、初回のモーニングショーはさすがに大入りでした。舞台挨拶は監督や出演者に加え、いかレスラーとたこレスラーも出てきて闘ってました……。デジカメを忘れたので、舞台挨拶の写真は一緒に行った友人の携帯電話で撮ってもらったものです。さて、肝心の映画ですが、かなり低予算なせいかところどころチープすぎ...
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戦国自衛隊

なぜか戦国自衛隊のDVDを観ました。理由は聞かないでください。子供の頃に地上波で放送していたのを観た記憶はあったのですが、今観てみるとだいぶ印象が違います。以下、ネタバレを含むメモです。千葉真一御大が絶好調です三村一士と農家の娘が何の脈絡もなく恋に落ちる超脚本が素敵です25年前の作品ですが、映像は現在でも十分に楽しめるレベルです。生首以外はチョイ役で、結構いろいろな人が出てたりします。薬師丸ひろ子、かまやつひろし、錦野旦、真田広之、佐藤蛾次郎などなど音楽のセンスが、私の常識を...
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バーバー吉野

"その町の少年は皆、 同じ髪型をしていた…" というコピーに惹かれてバーバー吉野を観てきました。渋谷のユーロスペースで観たのですが、客層は女性客とカップルが多めでした。もたいまさこの色がかなり強いのと、少々漫画的な演出が過ぎるところはまだまだ許容範囲内ですが、男子小学生が恋愛と性にばかり興味を持っているかの様に描かれているのは元男子小学生としてちょっと違和感を感じました。監督・脚本が女性 (荻上直子) なので、ちょっと視点が違うのかな、と。
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ぼくは怖くない

新宿のテアトルタイムズスクエアでぼくは怖くないを観ました。公開から2週間くらい経ってますが、340席の半分以上は埋まっていました。何といっても、麦畑と太陽のある風景が素晴らしい。心地よい音楽も相まって、これだけでも見る価値あり。また、そこに暮らす子供達の社会や関係の描き方も見事。肝心の解き部分についてはネタバレになるので書きませんが、最後までダレずにきちんと引っ張っていく力のある映画でした。お勧め。