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佐谷恭, パクチーハウス東京, みんなで作るパクチー料理

パクチーハウス東京のレシピ本。もちろんすべてのレシピがパクチーを使ったもの。パクチー料理で一番問題となるのがやはりパクチーの入手なのだが、パクチーの種子を配布するパクチー銀行といったプロジェクトも始められており至れり尽くせり。
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ブライアン・ワンシンク(著), 中井京子(訳), そのひとクチがブタのもと

邦題だけを見ると軽めのダイエット本の様だが、中身は質実剛健。著者は食行動や食心理学、食マーケティングの専門家で、豊富な実験例を元に人間の食行動がいかに環境に左右されやすいものかを示してくれる。おすすめ。
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中西準子, 食のリスク学 氾濫する「安全・安心」をよみとく視点

著者の提唱する食リスクとは、いわゆるハザード比ではなく、個人の感受性 (NOAEL) の確率密度分布を考慮して発病確率に換算したもの。これにより固定的な感受性閾値では表現できない集団の発病確率を正確に見積もれることになる。中盤以降は対談に多くのページが割かれている。高橋久仁子や松永和紀など、豪華な面々。
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高遠彩子, 蕎麦こい日記

蕎麦屋巡りのエッセイ。蕎麦への愛が感じられるのは良いが、それ以上に蕎麦好きな自分への愛が重い。著者のファンなら楽しめるのかもしれない。
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泉昌之, 食の軍師 (2)

食の軍師の続編は唐突に旅グルメマンガに。掲載誌が変わった影響か。従来のディテールにこだわり抜く面白さは少し後ろに引っ込んでしまったが、ご当地グルメの紹介や地元客との微妙なふれあいも面白い。
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川島博之, 「食料自給率」の罠 輸出が日本の農業を強くする

「食糧危機」をあおってはいけない以来の、世界的な食料余りのスタンスは全く変わらず。今作ではそれをさらに発展させ、日本の農業を産業して成り立たせるための方策を論じる。端的に言ってカロリーベースの食料自給率を上げるということは、儲からない穀物の生産を無理に押し上げることであり、採算を取ることは難しい。無理に辻褄を合わせるのならば農地の大規模化を推し進めるしかないが、これはこれで政治的な理由により難しい。となると、現実的に可能なのはオランダ型の農業となる。オランダは穀物自給率 (カ...
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大崎裕史, 日本ラーメン秘史

秘史というほど秘密の内容が含まれているわけではないが、ラーメンの (短い) 歴史を俯瞰するには良い本。あくまで広く浅くの新書なので、話のネタ程度に。
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岩村暢子, 家族の勝手でしょ! 写真274枚で見る食卓の喜劇

現代の食卓の実態を調査する "食DRIVE" の成果をまとめたもの。対象が対象だけに定性評価の手法を用いているのは問題ない。実験参加者に一週間分の食卓を撮影してもらい、その前後に質問紙調査とインタビューを行う方法も問題ない。問題は、その後の定性分析の過程が全く示されていないこと。そのために、著者が読者受けしそうな見出しを考え、それに合った都合の良い結果だけを抜き出している印象が拭えない。もちろん、きちんとした定性分析によって見出しとなる要素を抽出している可能性もあるのだが、本...
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竹ノ内ひとみ, のれんをくぐりましょ。 (新訂版)

神楽坂の小料理屋の現役アルバイト店員である著者によるエッセイマンガ。なかなか一見では敷居の高い小料理屋の内情はやっぱり面白い。所々に入る神楽坂 (花街) の小ネタも楽しい。
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坂戸佐兵衛(原作), 旅井とり(作画), めしばな刑事タチバナ (5)

5巻になってもその勢いは衰えず。今回はほか弁がメインテーマだが、他の小ネタも充実。コロッケそばへの熱い想いは素直に共感できる。