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佐谷恭, ぱくぱく! パクチー

みんなで作るパクチー料理の前作にあたる本。レシピ本として見るとよくある料理にパクチーを加えただけの様なものが多く今ひとつではあるが、本来はパクチー布教本として読むべき本。溢れんばかりのパクチー愛にこちらも楽しくなる。
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牧野伊三夫, 鴨井岳, 今宵も酒場部

飲み歩き系エッセイ。イイ感じの酒場を絵と文で綴る。基本的に内輪受けの内容なので、著者達のファンで無い人には面白さが伝わりにくいかもしれない。
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小島正美, こうしてニュースは造られる 情報を読み解く力

毎日新聞の編集委員が書いたリテラシー本。著者は環境や健康、食の問題を担当してきたこともあり、その方面の情報が中心。リテラシー本として見るとあまり新しい情報は無いが、マスコミ内部からこういった自己批判が出てきたことは評価できる。
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森川弘子, 年収150万円一家 毎日のこんだて

節約レシピをテーマとしたコミックエッセイ。マンガとして面白いかというと疑問ではあるが、時間に余裕があり節約を楽しめる人のレシピ本としては良い。
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佐谷恭, パクチーハウス東京, みんなで作るパクチー料理

パクチーハウス東京のレシピ本。もちろんすべてのレシピがパクチーを使ったもの。パクチー料理で一番問題となるのがやはりパクチーの入手なのだが、パクチーの種子を配布するパクチー銀行といったプロジェクトも始められており至れり尽くせり。
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ブライアン・ワンシンク(著), 中井京子(訳), そのひとクチがブタのもと

邦題だけを見ると軽めのダイエット本の様だが、中身は質実剛健。著者は食行動や食心理学、食マーケティングの専門家で、豊富な実験例を元に人間の食行動がいかに環境に左右されやすいものかを示してくれる。おすすめ。
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中西準子, 食のリスク学 氾濫する「安全・安心」をよみとく視点

著者の提唱する食リスクとは、いわゆるハザード比ではなく、個人の感受性 (NOAEL) の確率密度分布を考慮して発病確率に換算したもの。これにより固定的な感受性閾値では表現できない集団の発病確率を正確に見積もれることになる。中盤以降は対談に多くのページが割かれている。高橋久仁子や松永和紀など、豪華な面々。
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高遠彩子, 蕎麦こい日記

蕎麦屋巡りのエッセイ。蕎麦への愛が感じられるのは良いが、それ以上に蕎麦好きな自分への愛が重い。著者のファンなら楽しめるのかもしれない。
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泉昌之, 食の軍師 (2)

食の軍師の続編は唐突に旅グルメマンガに。掲載誌が変わった影響か。従来のディテールにこだわり抜く面白さは少し後ろに引っ込んでしまったが、ご当地グルメの紹介や地元客との微妙なふれあいも面白い。
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川島博之, 「食料自給率」の罠 輸出が日本の農業を強くする

「食糧危機」をあおってはいけない以来の、世界的な食料余りのスタンスは全く変わらず。今作ではそれをさらに発展させ、日本の農業を産業して成り立たせるための方策を論じる。端的に言ってカロリーベースの食料自給率を上げるということは、儲からない穀物の生産を無理に押し上げることであり、採算を取ることは難しい。無理に辻褄を合わせるのならば農地の大規模化を推し進めるしかないが、これはこれで政治的な理由により難しい。となると、現実的に可能なのはオランダ型の農業となる。オランダは穀物自給率 (カ...