野口悠紀雄, 超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー

「超」整理法から20年が経ち、デジタル化が進んだ社会に対応した整理法を説く。

クラウド時代の仕事の最大の鍵として検索を掲げている。すべてのデータをGmailに集約することで、その検索能力を最大限に活かそうという趣旨。また、メール以外の情報も含めて活用するための検索術にも触れられている。

普段からネットサービスを使いこなしている向きには参考になる部分が限られるかもしれないが、「パソコンを使いこなせていない」と思う人ならば読む価値があるだろう。

すべてのデータをクラウドに置くという提案はしばしばプライバシの視点からの批判を浴びてきたが、本書ではグーグル・フォビア (グーグル恐怖症) として一蹴している。企業や、大学であっても企業との共同研究を持つ場合は、もう少し配慮が必要かと思う。

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