sports

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守能信次, スポーツルールの論理

スポーツのルール、特にルール完成後に輸入されたスポーツのルールには、なぜそのルールがあるのか分からないものも多い。本書の提案するスポーツルールの四分類はそんなルールを理解する助けになる。 四分類とは、フェアプレーやスポーツマンシップといった成文化されないマナーを示す条理的行動規範、限度を超えた身体接触などの成文化されたマナー違反を表す刑法的行動規範、野球の走者がどちら向きに走るかなどの単なる決め事に過ぎない行政法的行動規範、バスケットボールの24秒ルールなどのゲームの面白さを...
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谷口ジロー, 東京幻視行 谷口ジロー傑作短編集2

谷口ジローの1980年代の作品を中心に編集したもの。 この頃は自身の可能性を模索するためか、様々なジャンルに手を出していたこともあり、あまり統一感はない。ハードボイルド劇画、SF、スポーツなど、最近とはだいぶ作風が違うものも多いので、にわかファンが読むものでもない気がする。それでも、作品の所々に最近の作品の下敷きとなったと思える部分を探すのは楽しい。
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中村敏雄, メンバーチェンジの思想 ルールはなぜ変わるか

中村敏雄の著作には、いつも自分のスポーツに対する無知を気付かされる。いくら現行のルールに基づいた戦術の良し悪しや個々の選手の技能を論じたところで、そのスポーツの成立した背景やその背後にある文化を知らなければただ虚しいだけとなる。 本書はそのスポーツの歴史や思想に真っ向から切り込んだ論考をまとめたもの。現代の表面だけのスポーツジャーナリズムに満足できない方にはぜひ手に取っていただきたい。
diary

東芝ブレイブサンダース vs. 日立サンロッカーズ @ スカイアリーナ座間

近所でJBLの試合があったので、S原氏と観戦。bjリーグは何試合か観戦しているが、JBLの試合は初めて。 会場はあまり商売っ気がない。会場内の売店で飲み物を買おうと思ったら、「ここではペットボトルが\200ですが、1階の自販機なら\150ですよ」と言われるJBLの本拠地は今ひとつ良くわからない。芝浦や府中のイメージがある東芝の本拠地は川崎と横須賀。日立は茨城ではなく東京都。トヨタ自動車もなぜか府中bjリーグとはやはり雰囲気が違う。やや垢抜けないと感じるのはやはり実業団の延長の...
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中村敏雄, スポーツの見方を変える

スポーツの高度化ばかりに注力し大衆化が軽視されてきた日本の姿を皮切りに、近代スポーツの本質や体育との違いを論じる。 スポーツ文化を語る人は多々あり、Jリーグ立ち上げ後はスポーツと地域社会の関わりに踏み込んだ本も多いが、本書はそれらとはまた違った高度化と大衆化という対立軸を提供する。 最終章の、競泳を例に挙げたスポーツや体育のあり方は、近代スポーツの限界をはっきりと自覚させてくれる好例。様々な報道で取り上げられる競泳はまるで水泳の代表の様な顔をしているが、実は水泳の様々な要素の...
diary

クリケットワールドカップで、初めてクリケットを観た

お世話になっているインド人の教授から "most important event of the decade" というメールが来て何事かと思ったら、今夜はクリケットワールドカップ準決勝のインドvsパキスタン戦だから家でパブリックビューイングするぞ、とのこと。今まで仕事関係でこんなに熱いメールをもらったことがない。 クリケットは観たこと無いけどせっかくだから一緒に観てみるか、と思ってメールをよく見ると、こちらの時間で深夜02:00から翌朝10:00の開催 (現地時間では14:3...
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アントニオ猪木, 猪木詩集「馬鹿になれ」

実は元気が出ないときに繰り返し読んでいる一冊。 詩において表現技法云々はあくまで脇役であることを思い知らせてくれる素直で力強い詩の数々。写真と合わせて、猪木の格好良さがどこまでも伝わってくる。 猪木信者ではなくとも一度読んで欲しい。
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若原正己, 黒人はなぜ足が速いのか 「走る遺伝子」の謎

大丈夫なのかこのタイトル、と思ったが内容は意外と科学的。 人種間の運動能力の差についてはオリンピックの結果を軽くまとめただけで流して、遺伝子の細かい話が本題。妙に細部に踏み込む割には、すっきりと納得できる内容があまり多くない。
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玉木正之, 続「スポーツ解体新書」

良く言えば玉木正之の集大成的な本。氏の著作や連載を読んでいる人にとっては新しい情報は少ないが、日本のスポーツの問題点をえぐり出す力はやはり見事。
diary

ラケットボール

お誘いを受け、ティップネス東武練馬店でラケットボールに挑戦。 ラケットボールとは、スカッシュの親戚の様なもの。天井を使えたり、正面の壁に打ち返す際の高さ制限がなかったりと、スカッシュより少し自由度が高いボールがとにかく良く跳ねるので、素人が打っても結構なスピード感室内は音も良く響くので、ストレス解消には文句なし後ろから来るボールを追いかけるように打つという動作が頻発するのは新鮮予想以上に運動量が大きい。5人ほどで交代しながらでも3時間やれば十分過ぎる