baseball

book

ジョン・ブレンカス(著), 矢羽野薫(訳), 世界記録はどこまで伸びるのか

スポーツファンならば誰でも気になる世界記録の上限 (perfection point) を探る試み。 対象となる種目は、帯にもなっている100メートル競走やマラソンから水泳、空中静止時間、ホームランの最長飛距離まで多岐にわたる。この視野の広さは、著者のESPNのエグゼクティブプロデューサーとしての経験からか。 予測方法は種目ごとに様々だが、世界記録の変遷に外挿して漸近線を求めるようなよくあるアプローチではなく、ボトムアップで積み上げていく思考が中心。例えば100メートル競走を...
comic

森高夕次(原作), アダチケイジ(漫画), グラゼニ (1)

プロ野球選手の年俸や生活設計に着目した作品。この目の付け所はさすがコージィ城倉 (森高夕次) 。 中継ぎ投手を主役に据えたのも見事で、試合の勝ち負けよりもチーム内での自身の危うい立場を気にせざるを得ない事情もよく伝わってくる。
comic

石田敦子, 球場ラヴァーズ 私が野球に行く理由 (5)

シーズンオフに入りネタが減ってきたせいか、ラブコメ要素が強くなってきた。それでもさり気なくドラフトネタを入れてくるあたりはさすが。
comic

石田敦子, 球場ラヴァーズ 私が野球に行く理由 (4)

ヤングキングアワーズに移籍して初の単行本。 交流戦やオールスターを挟んだこともあり、訪れる球場の幅が広がってきた。やはり行きつけの球場が登場するとつい笑みがこぼれてしまう。
comic

石田敦子, 球場ラヴァーズ 私が野球に行く理由 (3)

連載が軌道に乗ってきたためか、実世界のプロ野球とリンクした内容も増えてきた。 最後の急展開は何事かと思ったが、無事続刊中の様で少し安心。
comic

石田敦子, 球場ラヴァーズ 私が野球に行く理由 (2)

相変わらずほとばしるカープ愛と球場愛。 他の用事にかこつけて新たな球場を開拓しようという姿勢は共感を覚える。
diary

マリーンズ vs. ライオンズ @ QVCマリンフィールド

今期公式戦初観戦。 何回聞いてもQVCマリンフィールドの名前が覚えられない。結局千葉マリンと呼び続けている先発の唐川の調子は今ひとつ。ボール先行で毎回のようにピンチを招くが、それでも6回1/3を2失点にまとめたのは立派打線の方ももう一本が出ない。2回に野上を一度捕まえた後、6回途中まで粘らせてしまう今一番頼りになる中継ぎは益田か。マウンド度胸も申し分ない。登板過多がやや心配ではあるが守備を見ているとやはり田中雅彦が不安材料。インサイドワーク以上に捕球やブロックに粗さが感じられ...
comic

石田敦子, 球場ラヴァーズ 私が野球に行く理由 (1)

暑苦しいまでのカープ愛が溢れるマンガ。無理に各登場人物のエピソードをカープに重ねなくとも、と思うが、さすがにそうでもしないとストーリーが成り立たないか。 特別付録の "野球戦隊セ・リグンジャー" が妙にマニアックで素晴らしい。コアな野球ファンでないと分からないネタが多いけど。
book

小野俊哉, プロ野球解説者の嘘

流行のセイバーメトリクス系の本だが質は低い。基礎的な統計データの取り扱いが出来ていない。 全体を通じて、統計的仮説検定に必要な対照群が設定されない議論がほとんどのため、都合のよい数値だけを抜き出している印象が拭えない。例えば第一章では1, 2番の出塁と3~5番の安打が勝敗に同程度の影響を与える主張しているが、1, 2番の安打や3~5番の出塁、6番以降の打撃成績にどの程度の影響があるのか語られることはない。第五章では過去の四割打者や高打率打者は打数が多い試合での打率が高いと主張...
book

小関順二(監修), プロ野球スカウティングレポート2012

以前より写真提供を巡って一部球団と揉めていた様だが、今年度版からついに選手の顔写真は一切無くなった。本書側の言い分によると、選手の批判を堂々と書いていたのがその原因らしいが、球団側の言い分を聞いていないのでそのまま鵜呑みにして良いかはわからない。ともあれ、ある意味自由になった今年度版でもきちんと批判するべきところは批判しているが、いつも通り選手への愛が感じられる記述でブレていない。 データ提供は昨年度までのBISからデータスタジアムに変更となった。そのおかげで、投手は球腫別割...